パンツを履いた猿
本当に書きたいことをうまく書けません。
でも書かずにはいられません。
きっと意味不明な言葉の羅列になったかも。
僕たちの中に
そいつらは潜んでいる
整った顔をして
黙々として働き
カメラが近づくと
笑顔でピースサインをする
だから殆ど気づかない
彼らの正体を
そいつらは遥か宇宙の彼方から
飛来した訳ではない
ずっと僕たちの中に
太古の昔から隠れていて
僕たちと同じように
慎み深くパンツを履いて
恥部を隠して礼儀を守る
けれどもある一定数集まると
彼らはお互い共鳴し合い
その正体を現す
『パンツを履いた猿』として
同じように夢を語り
理想を掲げていた仲間を
辱め汚し潰してはしゃぐ
奇声をあげて腰を振る
『パンツを履いた猿』
ああ、お前たちはパンツを履いた猿だ
お前たちは純真な筈の
子供たちの中にも隠れている
見ていただけでは分からない
可愛い外見で
綺麗な服を着て
鳥のような声で歌う
けれど一瞬で牙を出し
弱い仲間を襲い始める
そんな酷いしうちを
心震わせ喜び
目をギラギラさせる
何度も飛び跳ね
狂ったように走り回る
ああこの子たちも
『パンツを履いた猿』になって行く
そして悲しいことに
僕たちの中には
そのことを認めようとせずに
そんな筈はないと言い
調べてみるから待ってくれと
事実を認めることを
先延ばしにする『隠れ飼育員』がいる
それは僕かもしれない
それはあなたかもしれない
『パンツを履いた猿』
その存在を認めてしまうと
自分も同じ仲間だと
認めてしまうことになるからだ
みんなそれを恐れて
先延ばしにして何年も費やす
無駄な月日を潰して
知らないふりをする
でも認めよう
悲しくても認めよう
僕たちはいつでも
『パンツを履いた猿』に
なりうる『何者か』であることを
悲しい
ああ悲しい
パンツを履いた猿が
僕たちの中に潜んでいる
これが私の限界です。
何を書きたかったか通じなかったかもしれません。