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プロビオの生き方

「団長、ここにおられましたか。なかなか来てくださらないので捜しましたぞ」


 プロビオが疲れた顔で近づいてくる。エイリア同様にプロビオの忙しさも並みの騎士団の副長の比ではない。


「すまなかった。いろいろと用事があったのだ。それではズース、引き続き作業を頼めるかな」


 「盗賊のアジトが見つかったら使いの者をやりますよ」


 顔を向けないそっけない態度でそう答えるズースを残してエイリアはプロビオと一緒に自分のテントに戻った。


 サスケがいれたお茶を一口飲むとプロビオは早速話はじめる。 


 「盗賊どもですが、やつら、かなりの腕前でしたな。それをごまかすように戦っていましたが正規の騎士の剣を学んだ者達に間違いありませんな。そして盗賊がこちらを殺す気できていればこちらに死者が出ていたでしょうな」


 「そうか。そのことは・・・」


 「わかっております。他の者には言いません。しかし、我が騎士団に実戦経験がなくて助かりましたな。ライサーやベルトロッサあたりなら後、二、三回戦場に出ればこのことに気づいたでしょうな。まだまだ、その事に気づく余裕はないようですが。ま、この辺も王の命令の計算のうちですかな」


 騎士達が相手の素性に気付かないようにあえて実戦経験のない第二近衛騎士団を盗賊退治に向わせたとプロビオは思っているのだ。


 ―それも理由の一つだな。だが、それだけではない。


 「王の命令の裏側を探るのは不遜なことだ。やめておくのだな」


 エイリア自身はすでに王の命令の意図が全てわかっていたが、プロビオにまでそれを教える気がなかった。

 エイリアが考えている事が正しければそれを知る人物は少ないに越した事はない。


 プロビオをもう余計なことは言わない事にした。高度な政治を考えすぎないのもプロビオが低い官位から出世してくるのに自分を守る術だった。


やがてズースから盗賊団のアジトが判明したとの連絡が入る。


 「盗賊団のアジトが判明した。作戦を練る。主だった者を集めてくれ」


 「イーズラも呼びますか?」


 「呼びたくはないがね」


 この後の作戦会議においてエイリアが出した作戦にある者は驚き、ある者は無関心をよそおい、ある者はそのすごさを理解できないのだった。

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