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罠魔法

やがてサスケがズースとフラハを伴って戻ってくる。


 エイリアがひととおり状況を説明している間に二人は魔力探知を使いながら爆発現場を詳細に調べている。


 「どう思う?」


 「罠魔法だろうな。おそらく」


 フラハの問いにズースが眉間にしわを寄せて答える。


「やっぱりそう思う?私も実際に見ていないから断定はできないけど他に考えられないわね」


「しかし、団長はよく気づきましたね。知っていたんですか?罠魔法の事」


エイリアがユニをかばったことを聞いていたズースが探るように言うと、


「昔、本で読んだことあったんだよ。うろおぼえだったがね」


 エイリアは謙遜するように答えている。 


「知っているだけでもたいしたものだわ。私だって今の今まで忘れていたもの」


 フラハはエイリアの知識に感心するようにうなる。


「知っているのは魔法使いでもよっぽどのマニアだろ。儀式には何日もかかるし、強力な魔法使いが数人がかりでかける術だからあんまり実用的じゃないしな」


 ズースはフラハに話しかける時はエイリアに対しての話し方よりくだけた口調だ。フラハとは王宮図書館での面識があるからそうなのだろう。


「解除はできるのか?」


 エイリアの問いに、


「無理ね。こういう魔法はかけた人にしか解除できないようになっているのよ。解除の魔法はいくつかあるけど、どの魔法が適合しているのか間違えたらドカンだもん。なにしろ魔力に反応しちゃうんだから、打つ手なしよ」


 フラハがお手上げのポーズをしながら答える。


 「しかし、これほど手の込んだ魔術を使うってことは盗賊団のバックにはよほどの大物がいるってことに・・・」


 ズースは無精ひげのはえたあごをなでながら考えている。


 「いや、ただの盗賊団だよ」


 エイリアがぴしゃりというとズースは興味をそがれたのか、それ以上は言うのをやめる。


―どうも団長はこ盗賊団の素性に関してはあまり深く探られたくないようだな。


 引きこもりの割に相手の考えを考える事ができるのがズースだった。


 「二人ともすまなかったな。戻っていいが、このことは他の者には黙っていてくれ」


 エイリアは口止めをして二人を帰したのだった。


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