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二人の戦果

「よ、エイリア。ご注文の品だぜ」


ライサーが数珠繋ぎにした盗賊たちを誇らしげな顔で引っ張ってくる。


「はっはっは。ちょっと捕り過ぎちまったかな?」


五人の盗賊を捕虜にしてライサーは上機嫌だ。


「団長は二、三人捕まえればいいと言っていたけど、本当なら今回で一網打尽にしたかったんだ。威張っている場合じゃないって」


遅れてやってきたベルトロッサがいつもの笑顔でライサーをたしなめている。


「なにお!お前はどれだけ捕まえたんだよ」


「あっち見てみろ」


ベルトロッサが指差したところには盗賊たちが縛られて座らされている。


「一、二、三・・・」


―くそ、俺より一人多い!


ライサーは歯軋りするが、なにか違和感がある。座っている捕虜にどこかおかしなところがあるような気がするのだ。


「あ、てめえ!よく見たら一人はお前の従者を座らせているだけじゃねえか。せこいことしてんじゃねえよ」


「きづいちゃった?」


カラカラと笑うベルトロッサにはまったく反省の色はみえない。

ライサーは相手にするだけ無駄だと話し相手を変える。


「サスケお前はどうだった?何人捕まえたんだ?」


エイリアの側に控えているサスケにライサーがきくが、


「僕はエイリア様の護衛だ。盗賊などにかまっている暇などない」


サスケの答えはそっけないものだ。


「つまり、ゼロって事だな。なんなら俺の隊に来るか。そのほうが手柄を立てる機会があるぜ」


「僕の隊だぞ」とベルトロッサが小声で突っ込んでいる。


「結構だ。僕はエイリア様の側を離れるわけにはいかない」


サスケがいつものように愛想のない声で断ったが、ライサーはそれに対しても怒らずに、


「まっ、そうだよな。エイリアも下手じゃないがやっぱり剣の腕は不安だからな」


「確かに。団長にはサスケちゃんが必要だしね」


ベルトロッサとともにそういってうなずいて納得している。


「二人とも私のことを馬鹿にしていないか」


「エイリア、お前にだってできないこともあるぜ」


「団長にも少しくらいは欠点があったほうがいいんですよ」


初めての実戦がうまくいったことで、得意になっているライサーとベルトロッサの話はエイリアにとっておもしろいものではなかった。

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