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登場人物たちによるそれぞれの粗筋紹介。ネタバレを多分に含みます。

短編の事はダイジェスト版だと思ってください。ネタバレしまくりなので、短編を読んでからお願いします。



リトリス 主人公

元シスコン。

父は入婿。前妻の娘。歳の関係で妹に。

祖母似の冷たい風貌と黒髪。

物心ついた時には後妻がいたし、後妻も姉も特に彼女を虐げる事は無かった。何も知らずに育つものの、父が入り婿と知ってから、芋蔓式に自分の出生の真実を導き出す。

それからというものの、自分と姉の容姿があまりに違くて心ない子供たちからの言葉に傷ついたり、自分の容姿の地味さ(美人な自覚なし)も相まって、引きこもるようになる。

そんな彼女の唯一の外との窓口が姉だったので、かなり懐いた。シスコンになった。


シスコンになったからと言って、別に行動的になった訳ではなかったが、いざと言う時のために知識を溜め始める。

ある日姉から、好きな人が既にいて、想い合っているのだが、横恋慕でかなり強引に声をかけてくる歳下の少年がいるという話を聞く。どうやら自分より可愛い見た目の子はお好みではないらしい姉はどうやら諦めて欲しいそうだ。というわけで、その歳下の少年を姉達の逢引現場に強制連行。強制的に失恋させた。


その少年の正体と、彼の野望を知った上で、シスコンだったが故に幸せにはなれないと考えて玉砕に持っていった。それ故に罪悪感が多少あり、せめて彼の野望を叶えるまで尽くす事にした。

……のだが、結果いろいろ連れ回されて外の世界を知り、姉以外とのつながりができた事でシスコンを卒業して、普通の地味な令嬢(自称)となる。


そして外と繋がった事で、姉がかなり甘やかされた女性と分かり、彼女が善悪の判断がイマイチであるが故に恋多き女性である事を自覚。改めて少年に玉砕してもらって良かった、と思う。


学園に入学直前で第一王子の婚約者がほぼ確定する。顔合わせしたら何と姉で、これはまずい、と問い詰めると、第一王子と仮面舞踏会で会って、告白されたから、今までの彼氏と分かれてかれと結婚することにしたの〜と、ふわふわ言ってる姉に頭を抱える。

家族会議。結論として、頭の軽い姉が浮気しないように好きな事をさせて閉じ込めていると気付かれないように仕組むことに。お金が足りないので、友人たちのツテで得た知識や人脈を使って稼ぐ。そんな事をしていると貴族の世界では爪弾きにされるし、何より王子の婚約者として相応しくないと攻撃される原因になってより面倒なことになるので、外では完璧なレディーを演じる。その淑女っぷりに、レディー・フェアブルーの称号を付けられる。


卒業まで一年を切った。特待生と出会うが、王子と主人公が共に歩いている最中に転んで出てきた彼女は主人公を見て、え?違う?と呟く。はて、となるが、どうやら王子に気があるのは周りの令嬢達と同様ですぐ分かった。しかし、王子は何だか彼女を気にしているようだ(嫉妬して欲しかったのと、平民だから気にかけるように言われてただけ)ったので、ひょっとして?と、思い、特待生を呼び出してお話をする事にした。


特待生が真っ当に王子を攻略する気としって、主人公は、王子の願望を叶えた上で特待生も王子も幸せ、かつ自分の家にも迷惑のかからない方法を思いついた!


いいでしょう。リィディさん。私が貴女を王子の隣に相応しい立派な淑女にして見せましょう!


……そして始まる教育、陰謀、しかしなぜか上手くいかない主人公。果たして婚約破棄は出来るのか!?



ヘリオス 王子 元ブラコン

国王と王妃の間に生まれた第二王子。次の王冠が約束されているものの、側室と王との間の子である兄が大好きで、優しい兄が家臣たちに舐められているのが許せず、彼に王座をやりたいと思っている。

その為なら手段は選ばず、物語中では何人もの女性に手を出したり、国の金を好き勝手使ったり、悪い人間を演じてあの手この手で兄が立ち上がり自分を断罪する事で王冠をあげようとする。(つまり物語中では真の悪役)


偶々父親にひっついて城に来ていた主人公の姉に一目惚れ。身元を調べてアプローチ開始するも、シスコンの妹によって見事玉砕。そのついでとばかりに主人公に惚れてしまい…彼女が道連れというから、素直になれないお年頃なのと、彼女の思うように玉砕したのでその詫びで何でもゆう事を聞くと分かり少々傲慢に彼女を連れ回した。


教育の賜物もあり、年相応に落ち着きを持ち、主人公への気持ちを素直に認め、周りがよく見えるようになった途端に、周囲の主人公への目が、どう見ても獲物を狙う狩人の目だと分かり(同類)、姉がアレな噂が多くて周りの家臣から難色を示された為に、許可をもらう為に仕事を真面目に取り組んだため婚約許可が出た。主人公にもあっさり婚約してもらえたので、安心したが、え?風除け?いつか本命ができた時の為の契約婚約?いえ、あの、違うんだけど……!?で、でも風除けって事にしておけば、必要な事だと思って僕のいう事聞いてくれるし……。

主人公への想いを自覚して、真面目に口説き始めた頃にはブラコンではなくなっていた。


学院入学ちょっと手前でなんと兄上の婚約者が決……え?ちょっとまって。兄上?正気?というか彼女、僕の記憶が確かならこの間5人目の男と付き合ってたんだよね?あれ?え?仮面舞踏会で会った?男性に慣れていないところが可愛らしくて?……うん、騙されてるやん。身元調査とか、本人の素行調査とかしたの?え?僕の婚約者の姉なのだから大丈夫?んなわけあるかい。僕の婚約者は僕の婚約者。姉は姉だろうが。僕が彼女を手に入れるのに、その姉の評価のせいでどれだけ苦労したと……!?

ブラコン完全卒業。もうどうでもいいとさえ思う。というか、こんなのに引っかかる輩を王にしたらまずいだろう。


卒業まであと1年。彼女自身が淑女の鏡として評価された現在、自分に娘をあてがってくる貴族も、煩かった家臣たちも黙った。何の障害もなく結婚できると喜んでいたのだが、何故か今年入学の特待生が自分に絡んでくる。え?トラブルメーカーだから目を離すな?冗談ですよね父上?

……でも、婚約者である自分が彼女に関わったら、少しは気にしてくれるかも。……とか思ってたら、たしかに気にしてくれたよ。ただし、婚約破棄とかの方に。


これは違うんだ!と、手紙や贈り物をするけど、返事がないしついでに言えば装飾品も付けてくれない。むしろやめてと言われる始末。

何故か特待生にマナーを教え始める婚約所に困惑。そのうち特待生が彼女の手を煩わせているとか噂が立って、特待生がフェアブルーの信者にいじめを受けるように。

彼女から、特待生のいじめを防ぐために、彼女のそばに居てパーティーもエスコートして差し上げて。と手紙。

どう考えても、特待生に僕が夢中になっていると理解していないか?これ。


愛しい女性には振り向いてもらえず、付き纏ってくる特待生の方が彼女との時間は多いし、自分はほぼ会えないのに!

フラストレーション溜まりまくり、パーティーの夜にとうとう仮面を脱ぎ捨て特待生に愚痴る。それはもう盛大に。けれど満面の笑みを浮かべて。

え?どうして好きにならないって?いやなるわけないやん?バグ?物語?悪役?……ちょっとその話、聞かせてもらおうか?


……絶対に婚約破棄なんてしないから。僕に惚れさせてやるんだからーー!!!




アーミア 姉

生まれて間もない頃母親と共に貴族家に入り、何も知らずに育つ。妹との容姿は全然違うが、地味だし、自分より目立たないかわいそうな子だから、優越感ゆえに構っていた。本当の姉妹じゃないことは勿論知らない。

親が本人の自主性を重んじるので、勉強苦手なお友達と遊んでたーいな子になった。そこで妹との差が出たことなど本人は知らない。

親も、家を継ぐのは妹と決めていたので、ほぼ平民な彼女には自由にさせていたのである。

2歳年上の騎士候補の少年とお付き合いしていたら、歳下の、自分よりも可愛い男の子に惚れられた。あら。可愛いけど、自分より目立つじゃんこの子。という事で、追い払う手は無いものかと、妹に愚痴ったら、少しして付き纏われなくなった。

そのかわり妹が外に出るようになった。相変わらず地味な容姿にたいして陰口を叩かれてるけど、本人は何だか気にした様子はもう無い。……あれ?誰と文通?ああ、あの男の子。

え?騎士になれなそう?なにそれ!別れる!次は裕福でいっぱい贈り物をくれる子がいいわ!


学院?行かないわよ。あんなところ。勉強なんてなにが楽しいのかしら!家庭教師でいいじゃない!

妹が入学するのねー。へー……。え?あの子が第二王子の婚約者に?あの時の可愛い子がそうだったの!?今じゃ中性的な顔立ちの凛々しい美青年になってるじゃない!ずるい!……妹への贈り物?先に私に見せなさい。あの子に変なものを渡せないでしょ。黙りなさい平民メイドのくせに!手紙も全部よこして!

あんな地味な子に王子が骨抜きになるなんておかしいじゃない!夜会に出まくって、私も隣国の王子とか捕まえて隙あらば直談判よ!

ご機嫌よう、……え?妹?来ませんけど。え?青の淑女?何ソレ。もう、何でみんな私の美貌そっちのけで妹のことばっかり!こうなりゃ仮面舞踏会よ!私の正体がわからない状態ならいけるわ!

あら、ちょ、この人ちょっと強引ね。え?私に惚れた?目と髪が?あら。私の自慢なのよ。妹よりも美人でしょ?え!?第一王子様!?妻に!?喜んで!あ、次男くん。私王子と結婚するのでさよーならー。

妹の驚いた顔ったらないわね!え?遊んできていいの?買い物も!?やったー!王子と結婚するって素晴らしいわね!

……うーん。だいぶこの暮らしに慣れてきたけど、正直第一王子様より、第二王子の方が私、好みなのよねぇ。え?妹が学園で特待生を厳しく指導してるの!?……貴族が、平民を指導、ねぇ……?王子は特待生の方についてる?あらぁ?

……ねえねえ、王子様、知ってる?私の妹はー。あら王妃様。私心配事があって……。

妹は婚約破棄になって、家に泥を塗ったらもう2度とあのくらーい部屋から出てこないでしょう。たいして私は未来の王妃!ああ!気分がいいわぁ!


……え?婚約破棄?妹じゃなくて私?王子の側近と護衛騎士とちょっと遊んでただけじゃないっ!分かったわよ!そのかわり今まで買ってもらった服とかは慰謝料としてもらって……え?元々王家で出してない?家のお金?しかも妹が稼いでいた?え?

妹は婚約破棄されないどころか王子から一層アプローチ受けまくり?特待生をいじめて……え?淑女がそんなことするわけないだろって?え?え?

しかもなんか第一王子様は戴冠しない?あら、ざまあみろですわ。私を切るからそんなことになるのです!……じゃあ次の王妃は妹?

……ちっ!まあいいわ。私はこの家の令嬢。妹が家を出るのだから、私がこの家の跡取り!縁談だってよりどりみど……なんて言いました?え?私、この家の血は継いでない?お父様は入婿?あの子は前妻の娘?だから婚約破棄された?次の跡取りは妹の娘か息子?え?え?え!?

お、お母様?どこへ?修道院?私も一緒に!?いや、いやよ!いやぁああ!!



リィディ 特待生

あれ?ここはもしや生前お気に入りで背が弱くなるまでページをめくりまくった小説の世界では!?

メインの登場人物は王と愛妾の息子の第一王子、王と王妃の子供の第二王子、第一王子の婚約者の令嬢そして特待生、平民のリィディ。

愛妾の息子ゆえに虐げられ、弟にも嫌われている第一王子が我儘放題の婚約者に疲れ果てていた頃に特待生と出会い、彼女のお転婆をフォローする中で彼女に惹かれていく。

ある日婚約者の令嬢が特待生を虐める。それによって婚約破棄されるが、黒幕がいることが判明。その黒幕は第二王子。この一件を公表して、第二王子は廃嫡、第一王子は王太子になり特待生と結ばれてハッピーエンド。


ありふれた話に何故夢中になる乙女が続出したのかというと、本編の後に付いていた第二王子の後日談にどハマりするからである。


黒幕の第二王子は誰よりも第一王子を案じていたのだ。片方の親が平民だからという理由で、王の血を引きながら、王の素質を持ちながらも冷遇され、最初から継承権すら与えられないその兄は、それでも自分に対して優しかった。愛妾に襲われかけたところを助けてもらってから、ずっと、今度は自分が助ける番だと完璧な王子として生きてきた。そんな兄の婚約者に、国内の貴族の娘であるかつての初恋の女性が収まった。本編では仕切りに婚約破棄を願っていたのは、初恋の女性をとられたからだと第一王子は考えていたけど実は違くて、その娘が恋多き女性で、消費も多いために王家が貧窮するのが目に見えていたからだった。しかし話を聞いてもらえず、困っていたところに特待生が近づいている事を知る。

特待生は平民の為、マナーはなっていないし、平民としての価値観で物をもうす事から周囲と不和を起こすが、同時に学ぶ事には真剣で、真っ直ぐであった。人を肩書きで見ない所に好感を持った。兄が彼女に惹かれていくと同時に婚約者の異常性に気づいたらしい。その時を好機と思い、第二王子は兄の婚約者に、特待生を虐めるように差し向ける。学院に通っていない婚約者をどうやって学院内に入れたりしたのかは不明。第一王子にそれとなく婚約者が特待生を虐めている証拠を掴ませ、婚約者が追い詰められれば自分の名前を出す事を織り込み済みで行動し、そして自分が第一王子に断罪されることで、兄を王太子にする計画だった。

計画は順調に進み、第二王子は廃嫡。超ハイスペックだったので、幽閉されて終身刑に処された。

光も届かない冷たい牢獄の中、衰弱して眠るように息を引き取る第二王子。眠る直前、彼の脳裏に浮かんだのは、幼い頃に自分を助け出した第一王子の優しい笑顔と、王子である自分に物怖じせずに向かってきた石の強いピンクの瞳の持ち主。

「……どうか、幸せに。……私の愛しい……」

物言わぬ第二王子の口元には、笑みが浮かんでいた。


……という後日談を読んでから物語を読むとまた違った味わいで、第二王子に感情移入して読み、乙女たちはより一層沼にはまったのである。

最終的には第二王子を幸せにしたい乙女が溢れて二次創作界隈を騒がせた。私はこちら側の人間である。という事で、入学したら、第二王子にアプローチする!と意気込んで入学したら、え?第二王子、婚約者がいるの?あの第一王子の婚約者の妹!?そりゃまずいでしょ!ていうかなにそのモブ!原作にもいなかったけど!?


呼び出された…ですよねー。だって婚約者さんを差し置いて王子にベタベタしてるし……。え?貴女風除け?どういう?王子と私がくっついていいの?代わりに婚約破棄を誘え?レディーにしてくれる?えええ?ど、どういうこと!?


なんやかんや、第二王子の婚約者と共謀して、婚約破棄までの小細工をすることに!

しかし、虐められていると噂を流したら、指導するも出来が悪すぎて令嬢が困っているがそれでも見捨てずに頑張っているという噂に変換され、

パーティーに王子のエスコートで出ると、いかにも悪役令嬢が出てきて、婚約者を差し置いて烏滸がましい!と言われ、その人が婚約者が出来るまでは王子の婚約者の第一候補だったことを知り、彼女が婚約者の方に行ったので、婚約者をポットでの小娘に奪われるなんて惨めねというかと思いきや、超真剣に、あんな王子はやめて私のお姉さまになってくださいと可愛らしくアプローチしている姿に呆然。


王子に陰口言われてるどうしようと相談すると、ここ半年で溜まっていたと思われる怒りをぶつけられ、どうして思い通りにならないのよぉおお!と心が折れる。全然ブラコンじゃないじゃない!婚約者超好きじゃない!むしろ私が悪役じゃない!と、気付き、王子に根掘り葉掘り、話を聞かれ、ついつい物語の事を話してしまった。だって、一番好きなキャラだし。


翌日、王子に脅さ……説得され、婚約者と会っていた場所に行く。そこでどうしてうまくいかないのかと嘆く令嬢に、もう怖すぎて逃げ出したい。え!寝とれ!?いや無理です!私もう玉砕しました!許してっ!

連載版はこの粗筋たちを元に、ちまちま書いていきます。お付き合いいただける方、よろしくお願いします。

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