〜プロローグ〜
小説を書いてみたい気持ちだけずっと前からあったのですが、勇気を出して1作目を投稿してみました!
お手柔らかにアドバイス等頂ければ幸いです。
宜しく御願い致します。
(一件目のアドバイスに関して修正加えました)
あるところに、とても力を持った魔女がいた。その
魔女は、魔界最強と謳われた吸血鬼をもその強力な魔
法で倒した程の実力の持ち主だが、今の彼女は、その
魔界から訳あって姿を消している。
そして、その魔女こそが、僕の仕える『魔女様』で
あった。
魔女様は、魔界では名を馳せているものの、人間世界
で暮らす今の彼女は、とてもそんな風に見えなかっ
た。何故なら、魔法を使う仕事がないからだ……人間に
彼女が見えない故に。
そんな彼女は今、退屈を紛らわす為、人間世界の物を
研究しては、自分の家に持ち帰り、『研究』をするこ
とに没頭していた。
「おお!少年、みてみよ!この書物、絵がいっぱい描
かれておる……!!これは……これはなんだ?!」
新しいことに目がない魔女様に、人間世界の物を教え
るのが、助手である僕の仕事。
今回、彼女が興味を持ったものは、『マンガ』だった。
「魔女様。それは『マンガ』というものですよ。この
書物には、人間の心を動かす不思議な魔力が込められ
ているのです」
「ほう!魔力!この本からは感じられなかったが……人間に効く、魔力があると申すか!」
魔女様は「魔力」という馴染みのある単語に飛びつい
たみたいだ。
魔女は魔力がないと、その存在意味がない。その為、
『養分』となる魔力があると知って、久しぶりにエネ
ルギー補給が出来ると喜んでいるのだ。
「そうです、魔女様。この本を魔女様がもっと面白
く、もっと切なく、もっと甘く作れば作る程、人間は
皆魔女様の魔力に惹かれてしまう、という素晴らしい
ものなのです!」
「おお!!では、早速この『マンガ』作りに励もうで
はないか!!」
……こうして、僕と魔女様の、マンガ作りが始まったの
であった。