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第5話 王宮

 *第5話 王宮*

「…何アレ…?」

 

 依鈴が歩いていた足を止め、遠くに見える町らしきものを指しながら振り向いた。

 

「王宮のある町のはずだけど…」

 

 夾が地図を見ながら言った。

 

「じゃぁ、あの門が崩れかけてるのはなぜ?」

 

 質問をしつつも4人は歩を進める。

 

「さぁ…」

 

 

 4人は門の前に立っている。

 

 その前には、崩れ掛けの町が広がっていた。

 

「王宮の形は保ってるけど、人がいないような…?」

 

 夾がつぶやいた。

 

 その時。

 

 爆発音のような音が4人の耳に聞こえた。

 

「ドラゴンたちが暴れだしたぞーーーーっ!!!逃げろーー!!」

 

 王宮の方からたくさんの人々がこちらに向かって走ってくる。

 

「へっ?黄竜?なんで王宮に?」

 

 夾が疑問を浮かべている中、急に腕を引っ張られる。

 

「疑問浮かべてる場合じゃないだろう。死にたいのか?」

 

 泉達が人々と一緒に走り出す。

 

「うぇぇ!?ちょっ!俺はまだ死なないっつの!」

 

 夾も走り出す。

 

 

 町の門からしばらく離れたところで足を止めた。

 

「あの…なんで王宮にドラゴンが…?」

 

 奏が近くに座っていた男に聞いた。

 

「魔族のせいだ!あいつらのせいで…王宮のドラゴンが…」

 

「ドラゴンがどうしたんですか?」

 

「操られたんだ!!それで、ドラゴンたちは王宮を破壊しに……」

 

「ちょっとシャーク。なにやってんだい?こんなときに…」

 

 横から女が割り込んできた。

 

「ちょっと、おまえたち。…もしかして選ばれし者かい?」

 

 夾たちは固まった。

 

「なんでわかるの?!」

 

 依鈴が割り込む。

 

「卵持ってるだろう?私はその卵たちの波動がわかるんだ」

 

「おまえたち、王に会いに来たのだろう?あっちにいるよ」

 

 人々の一番前を指していった。

 

「ありがとうございます!」

 

 泉を除く3人がお礼をいった。

 

 4人は王のもとへ走った。

 

「王!あの…!」

 

 夾は王の前に方膝をつきつつ、言った。

 

 王の周りは兵士らしき人で囲まれていた。

 

「なにものだ!!」

 

 横にいた兵士が槍を4人に向けて突き出した。

 

「よい。槍を収めろ」

 

 王に命じられ、兵士達はさっと槍をしまった。

 

「お主たちは選ばれし者だな?フリュー族の長から聞いておるぞ」


4人は方膝を付き、頭を下げた。


「お主たちはシャークから話を聞いていたな?ならわかったはずだ。この町の様子を…」


「はい。ドラゴンたちについてお聞きいたしました」


夾は言いづらそうにしていたが、すぐに慣れた。


「なら、話は早い。お主たち…この竜界を守ってくれっ!魔族の王を倒せばこの世界を救うことができる」


「魔族の王とは、どこにいるのですか?」


泉が平然と聞く。


「ほれ、みえるだろう。あの大きな塔を…」


王は西の山の上を指差す。


そこには遠くから見ても分かるほどの、大きな塔だった。


「あそこに…魔族の王が…」


依鈴は不安そうに塔を見つめる。


「…」


4人は見つめ合った。


「いこう、みんな。この世界を救うんだ」


夾が言った。


「そうね。この世界を救う…」


「僕も賛成!」


「…行くならさっさと行くぞ」


4人がそれぞれ返事を返す。


「王、俺達は行きます。自分達が元の世界に戻るには魔族の王を倒さなければいけないみたいですし…」


「そうか。いってくれるか。頼んだぞ、選ばれし者」


「はい」


夾が元気よく答えた。


「みなのもの!!」


王が国の民に向けて言う。


「この者達が、魔族の王を倒しに行く。伝説の選ばれし者達だ」


王が言うと、人々は歓声をあげた。


「4人とも、気をつけていってこい!頼んだぞ」



こうして4人は西の山を目指し、歩き始めるのだった。

やっとテスト終了したので、急いで書き上げました。

これからは1週間に1回はできたらいいなと思います。これからも応援よろしくお願いします!

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