表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/6

第1話 召喚

 *第1話 召喚*

「ここはどこなんだ?」

 

 少年は広い草原に立っていた。

 

「えっと、まず僕は何をしていたんだっけ…」

 

 

 少年こと笹枝夾ささえきょうは、小学校5年生。夾が寄り道をして学校から帰ってきたときのこと。

 

「遅くなっちゃった。今日は早く帰るって言ってたんだけど…」

 

 夾は走って帰っていた。

 

 玄関のドアを開けた。その途端、中から光が溢れ出す。

 

「うわぁぁぁぁ!」

 

 夾は光に包まれた。

 

 

「そうそう、あの光…なんだったんだろう?…ここはどこなんだ?いきなり草原って…なにこれ、あの小説にあったりする異世界っていうの?


それだったりして…」

 

 見渡す限り草原が広がっていた。

 

 いきなり夾の耳に轟音が聞こえた。

 

「バサッバサッ」

 

「なんだアレ?」

 

 だんだんその物体は近づいてくる。

 

「あぁぁぁぁぁ!ド…ドラゴン!?」

 

 見えたものは黒色をした竜だった。

 

 その竜は夾の前に下りた。

 

 竜が降りた途端、轟音が地面の砂を巻き上げる。

 

「すごい風だな…てか、僕の前にいるドラゴンは何なんだ!!ずいぶん大きいな」

 

「笹枝夾〜〜!」

 

 どこからか夾を呼ぶ声が聞こえた。

 

「え?だ…誰?」

 

「ここだ、ココ」

 

 声の主は竜の背中にいた。

 

「俺はここらへんに住む、フリュー族だ。名をセツレイという」

 

 夾はセツレイに近づく。

 

「僕は笹枝夾です。あの、ここはどこなんですか?」

 

「あぁ、ここは4大世界の1つ竜界だ」

 

「りゅ…竜界?」

 

 昔、1つだった世界は神によって4つに分けられた。その4つとは、人界、天界、魔界、竜界だった。

 

 この世界は竜界と呼ばれ、人間が住む人界とは違い、ここはドラゴンと人間が共存していた。

 

「な…なるほど…って頷いてる場合じゃないけど…」

 

「まず、その話は長のところへ行ってからだ。こいつに乗れ」

 

 指差されたのは黒竜だった。

 

「えっ!」

 

「早く乗れ」

 

「あっハイ…」

 

 有無を言わさない迫力がセツレイにはあった。

 

「いくぞ」

 

 途端に、竜は飛び上がった。

 

「うわぁぁ!」

 

 フワリという感覚が夾を襲った。

 

 轟音と共に竜はセツレイたちの長のもとへと、飛行した。

 

 

「ここだ」

 

 そういわれた場所は、さっきの草原とはまったく違っていた。

 

「も、森…」

 

「そうだ。あの奥に村がある」

 

 竜は少しずつ降下した。

 

 2人は竜から降りると村へ向かって歩き始める。

 

「すぐそこだ」

 

 草を掻き分けると、そこには村があった。

 

「綺麗な村ですね」

 

 ボゥっとした目つきで夾は村を見つめた。

 

 村は緑が豊かで、子供達が走り回っていた。

 

「あそこに長がいる。会いにいけ」

 

「わかりました」

 

 長の家は村の奥にあった。

 

 セツレイは、夾を長の家の前まで送ると、竜の世話をしに戻ってしまった。

 

「…失礼します。あの…」

 

 中にはいると、長らしき人物は中央に座っていた。

 

「お前が選ばれし者だな?まぁ、適当に座ってくれ」

 

「選ばれし者?」

 

 夾は座ると長に尋ねた。

 

「あぁ。そこから説明をしなければならないな。セツレイからどこまで聞いた?」


「えっと、この世界が竜界っていうことだけです」


「そうか。まず、結論から言う。お前は、私に人界から召喚された選ばれし者だ。お前は旅をして、この世界をむしばむ魔物を倒してくれ」


夾の聞いた話をまとめると、こういう話だった。


この世界に少し前から魔物が現れ始めた。魔物は竜たちを操って、この世界を乗っ取ろうと考えているらしい。


しかし、魔物はいくら倒しても減る気配が無い。魔物を倒し、この世界を救ってもらうために、伝説の選ばれし者を呼んだのだという。


「はぁ…その選ばれし者は僕なんですか。他に選ばれし者は?」


「いるぞ。後3人な。明日紹介しよう」


「わかりました」


夾は、村の人たちに準備してもらった寝床で寝ることになった。


「選ばれし者か…なんで僕が…」


「仲間もいるのか。世界を救うなんて僕なんかできないよ…あれ?そういえば、服装が変わってる?」


よく見ると、夾は学校帰りの服装から剣のついた軽装に変わっていた。首にはネックレスだと思われる物が付いていた。


「明日、また頑張ろう…」


夾は睡魔が襲ってきて、眠りに付いた。


        1話 END


話が長ったらしくなってしまいました。会話文で結構話が進んでしまっているような気がします…。次話も頑張ります!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
http://www.webstation.jp/syousetu/rank.cgi?mode=r_link&id=4127
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ