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儲かりました♪

「つ、疲れたぁ」

ステージ衣装のまま椅子に深く座り込むアンナ。セリカの店は朝から夜まで大盛況とまではいかないまでも裏通りにしてはかなりの売り上げを叩き上げた。

「うふふふふ♪用意した商品がほとんど売り切れましたね!調薬サービスをすることで余った薬草の買取もできてポーション等の商品の補充にもなる!知名度も上がる!客足が増える!素晴らしい!!」

目の色を輝かせながら帳簿を書き込むセリカ。純利益は金貨30枚を超えて銀貨8枚と銅貨3枚と大満足の売り上げである。

「ずいぶんと儲かったようじゃの」

魔法道具商人のロイスがひょっこりと顔を見せに来た。その顔には満足気な笑みを浮かべている。

「おやおやロイスさん。どうかなさいましたか?」

「ん~ふっふっふっ…お前さんとそちらの踊り子のお譲ちゃんのおかげかウチの店も客足増えてのう。…魔法の鞄(マジックバッグ)欲しがってたじゃろ?ちょうど買い替えのお客さんがいたから中古でよければこのウエストポーチタイプを金貨30枚のところを…そうじゃな、今なら金貨25枚でどうじゃ?」

そう言ってロイスは少し古びてひしゃげたウエストポーチを見せてきた。

「それは願ったり叶ったりって、金貨25枚ですか……こちらの懐事情でも握っているんですか?」

「さぁ~それはどうじゃろうな?ちょいと型が古いが補修もしてあるし問題なく使える。相場では金貨35枚はするぞ?」

「ん~いいんですか?金貨10枚もまけてしまって」

「その分儲けさせてもらったからの♪」

にやりと笑うロイスにセリカは数えたばかりの金貨を渡す。

「2年間の保障も付けてくださいね!」

「うむ。商談成立じゃの」





「おお!すごい!ポーチ1つに荷物が収まっちゃいましたよ!」

早速荷物の整理をしようとマジックバッグならぬマジックポーチに物を詰め込んだところ元々使っていたリュックがすっかり痩せて、ポーチもまだまだ容量が余っているようだ。それを見ていたアンナも衣装や小道具が入った自分のリュックを見て不満を漏らす。

「ねぇ、私の荷物もそのポーチに入れてくれない?私だって客寄せ頑張ったんだし」

「それもそうですね。では、このマジックポーチには私達2人の私物入れにしましょう!」

あっさりとアンナの意見を聞き入れ荷物を整理しなおすセリカにアンナは少し肩の力が抜ける。

「…セリカのことだからもっとごねるかと思ったんだけど」

「失礼ですね~私は商品と従業員を粗末に扱う事はしませんよ!きちんと労ってこそ経営者です!」

「そうは言っても…今日結構働かされた気もするんだけど」

「ええ、ですからこれをどうぞ♪」

そう言ってアンナに小包を渡す。中には金貨1枚と銀貨5枚。それに年齢詐称薬が2つ入っていた。

「これって…」

「お給料ってやつですね。アーニャもフェスティバル周りたかったでしょうし明日はそれで楽しんできてくださいね~。あ、それとその薬は作り置きがなくてそれが最後の2粒ですので渡しておきます」

「あ、ありがと…」

予想外の収入に口元が少し緩むアンナにセリカは微笑む。

「今後ともよろしくお願いしますね♪」

「そういうことね。もちろんよ!この先も長いだろうし2人で協力していきましょ!」

「はい♪」

改めて握手を交わした2人であった。


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