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儲かりまっか?

「毎度どうもです♪」

お金と引き換えに商品を渡し営業スマイルを浮かべるセリカ。

裏通りにあるにも関わらずセリカの店には客足が途絶える事はなかった。というのも・・・

「セリカ~次のお客様のご案内よ~」

裏通りに続く道でアンナにステージ衣装で看板娘役を頼んでいたからだ。闘技場にて自身で宣伝した効果ももちろんあって主に冒険者の客が多いが、ダンスコンテストで好成績を叩き出したアンナの集客効果も相まって一般のお客も顔を覗かせていく事も少なくなく商売は順調であった。


「結構賑わってるみたいじゃん」

「ドロシーさん!それにイサクさんも来てくださったのですね!」

アンナの後ろをドロシーとイサクが付いて来店してくれた。

「こんなところで店を開いていたんだな。というか本当に商人だったとはな」

イサクが日の光が乏しい裏通りをキョロキョロと見回す。

「私も好きでここで商売やっているわけではないんですがね~。それで何をお求めですか?」

「俺は昨日言っていた通り閃光弾、あとは煙玉だったかな?それをいくつか欲しいな。魔物の狩りも楽に出来そうだ」

「閃光弾と煙玉ですね~。どちらも1個銀貨2枚です。ちなみにそれぞれ3個ずつを纏めた計6個の『目暗ましセット』だと金貨1枚でお買い得ですよ!」

「そうか、ならそのセットを2つ買おう」

「毎度どうもです♪黒いのが閃光弾、白いのが煙玉ですよ」

イサクから金貨2枚を受け取り小包を2つ渡すと、今度はドロシーに営業スマイルを向ける。

「ドロシーさんは何をお買い求めですか?」

「私もそのセット1つと…あと薬の調合もしているんだっけ?これで何か作れる?」

セリカの店の特徴として薬の調合を行なっている。薬草等の原料を持ち込めば手数料は掛かるが普通に買うより安く薬を提供するといったサービスで、アンナに客を呼び込む際に宣伝してもらっている。それを知ってドロシーも手持ちの薬草を取り出したのだが・・・

「マンドラゴラですか…これはまた珍しいものを…」

「「え!?マンドラゴラ!?」」

そう聞いて慌てて耳を塞ぐアンナとイサク。

「2人ともどうしたんです?」

「セリカ知らないの!?早く耳を塞がないと!!」

「そうだ!マンドラゴラの悲鳴を聞くと発狂するんだぞ!」

2人の慌てっぷりにキョトンとしていたドロシーとセリカはこみ上げてきた笑いを同時に漏らす。

「ふ…あっはっはっは!おっかしい~いつの時代の迷信信じてんの~!」

「ふふっ…マンドラゴラはただの植物ですから悲鳴なんてあげませんよ。植物系の魔物ならまだしも……しかし、ふふふっまだ信じている人がいるなんて驚きですね。私なんて9歳の時点で調合方法を叩き込まれましたよ」

「あ、マジで?それじゃ調薬できる?」

「ええ。処理が面倒くさいですけど。主に麻酔系の薬ですかね~あとは一応毒薬も出来ますが…っていうかドロシーさん自分で出来ないんですか?魔女なのに?」

「魔女って言っても色々いるでしょ。私はもっぱら戦闘向きなの」

ドロシーとセリカの話している間に何事も無かったかのようにそっと耳から手を外すアンナとイサクであった。



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