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ピカッと光れば

3人同時対戦ってことは、1人を相手にすればもう1人が漁夫の利で2人纏めて…うかつには動けませんねぇ…そうすると広範囲魔法の撃ち合いになりますね。

『では、3人共準備はいいな?…決勝戦、始め!!』

…っていうのが普通の考えでしょうね。


「先手必勝です!それっ!!『来たれ風精…」

パンチの開戦合図と共に腰につけたポーチから丸玉を3個取り出し試合場中央付近に投げつけ、呪文詠唱を始めるセリカ。


「それは…っ」

「閃光弾か!」

光を直視しないように目を手や腕で覆い隠すドロシーとトウマ。

「ハズレです♪」


丸玉が地面に着弾すると黒煙が噴き出し試合場ごと3人を飲み込む。

「毒?!…いや、煙幕か!だったら!!」

お互いの姿が見えなくなるや否やトウマは魔力を拳に込めて地面を叩きつけた。


右手の平にふぅっと息をかけ粉状の光が黒煙の中に流れ込むのを確認したセリカは念のためにハンカチで口元を覆う。

「これで終わればいいんですけ…ぶへっ!!」

突如、黒煙から勢いよく飛び出してきた石つぶてが鼻先にクリーンヒットしハンカチが赤く染まりだす。

「な、何事ですか!?って、わわわっっ!!」

大小さまざまな石つぶてが黒煙の中から次々に弾丸のように飛び出してくる。

「これはトウマくんですね!?姿が見えないなら広範囲に攻撃っ痛っ!!もう何ですか!この黒煙は!!どこから石が飛んでくるか分からなっっいっったぁ!!」

一寸先も見えない視界の中で飛んで来る石つぶてを避けきれるわけもなく、自分で起こした黒煙に悪態をついていると、どこからか吹き起こった突風が石つぶてと黒煙を纏めて巻き上げ霧散させる。


「あの黒煙はそんじょそこらの風魔法で無効化できるものじゃないんですがね…」

「あの程度の黒煙なんてちょちょいのちょいで無効化できるっしょ」

黒煙が無くなり晴れた視界の中に、トウマの魔力拳で再びボロボロになった試合場で杖を構えたドヤ顔のドロシーが現れる。

「流石は魔道の申し子ってところですかね。しかも無傷ですか…」

「あぁ、あのトーマって子が石つぶてを撒き散らしてたやつね。そんなの『風障壁』で防げるから」

セリカのように痣もたんこぶもないドロシーが得意げな顔でふふんと鼻を鳴らすとそのまま鼻からツーっと血が流れてきた。

「へえぇぇ…凄いんですねえぇ…」

ニヤニヤしながらワザとらしく感心するセリカ。自分の鼻から血が流れていることに気づいたドロシーは顔を真っ赤にする。

「あ、ちが、これはちょっと転んだだけだから!!」

「あらぁ?私は何も言ってませんが??」

「んぐぐ…このっ!!」『電撃弾(スタンガン)

「ひゃっ!」

無詠唱で放たれたドロシーの電撃をギリギリかわすセリカ。

「このこのこの!!」『電撃弾』『電撃弾』『電撃弾』

「わわっ! おっと! なんの!!」

次々と連続で放たれる電撃を間一髪のところでかわし続ける。

「すばしっこいわね!ならこれで!!」『雷斧(サンダーアックス)

ドロシーの右手に雷電で出来た大きな斧が宿る。

「げっ!そんな物まで無詠唱でですか!?」

「終わりよ!」

「『術式開放 障壁展開!』」

バチバチと広範囲に放電しながら薙ぎ払われた雷斧はセリカの張った透明なバリアによって受け止められる。なんとか止められたと息を吐くのもつかの間、ドロシーがニヤリと笑うとセリカを囲むように魔法陣が現れる。

「わーお……」

「悪いわね」『電撃連弾(スタンラッシュ)


魔法陣から放たれた雷光がセリカを包んだ。

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