一方、その頃控え室では・・・
今回は閑話なので短めです。
「いやぁ、いいようにやられちまったなぁ」
トウマの魔法でずぶ濡れになった服を着替え終えたグレイが控え室に戻ってきた。
「馬鹿正直に迎え撃つからだろう」
イサクは冷静にグレイの敗因を述べる。
「あの坊主、始めから正面きって戦ってきたからついな。でも久々に気持ちのいい戦いだったから満足したぜ」
「そうだな、あの少年は素直な戦いをする。かと思いきや策も講じていた。なかなかどうして…」
自分も戦ってみたいと言わんばかりにくくっと笑うイサク。
「いや、俺の見たところあいつは策を講じるというより天性の勘?というかな…センスで戦ってるような感じだったけどな。策を講じるのはお前さんがやられたあの譲ちゃんだろ。…で、誰が勝つと思う?」
「純粋な実力で言えばドロシーだろうな。なんでも彼女はここ数十年で1人の逸材でメティス魔術学園の主席だったそうだしな」
「メティス魔術学園ってあの名門お嬢様学校のか!?どうりであんなポンポンと魔法をぶっ放せるわけか…にしてはお嬢様感がなくねえか?」
「詳しいことは知らん。噂で聞いただけだ」
「こりゃああっさり決まるかもな」
つまらなそうな顔をしてドカッと椅子に座るグレイ。
「そうか?俺は面白い戦いになると思うが…」
「いやいや、よく考えてみろイサク。いくらバトルロワイヤルとはいえ魔法で全体を吹き飛ばしちまえば一瞬だろ。俺としても譲ちゃんと坊主にも頑張って欲しいけどなー…」
イサクとグレイがあれやこれやと話しているとモニターから歓声と共にパンチのアナウンスが聞こえてきた。
『では、3人共準備はいいな?…決勝戦、始め!!』




