表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/63

ハ・ジ・メ・テ♪の収入です

本日2話目の更新です。

 あの後バルカスさんに説き伏せられて遅延魔法などの技術をお金で売ることはしぶしぶ諦めることにしました。コツを教えたところでその人がきちんと使えるかどうか不明な上に最悪「お金を払ったのにインチキを教えられた」と言われてしまえば詐欺罪になってしまうとのこと。どうやらこの世界では目に見える物を売るしかないようです。けれど、


「うふふっ♪」


 バルカスさんは私の持っていた荷物、というか商品をそこそこ買ってくれました。ほとんどが『薬師』のお義父さんに教えてもらった方法で作成した自作の初級ポーションでしたがギルドマスターの目に留まるもののようだったみたいです。

 通常、怪我と病気を治すことを目的としたポーションですが、私の物は怪我を治すことに特化したもの。怪我の絶えない冒険者稼業にもってこいっということで、在庫20本すべて買ってくれました、しかも中級ポーションとほぼ同じ価格の1本銀貨1枚、締めて銀貨20枚(金貨2枚)。半分の値段である1本銅貨5枚で売ろうとしていたので嬉しい誤算です。

 他にも雑貨、魔術書なども買っていただいたので、今私の手元にはいくつかの商品が入った軽くなったリュックと冒険者ギルドカード(Bランク)、お金は初めから持っていた所持金と合わせて金貨7枚と銀貨8枚のお金が残っています。これだけあれば4ヶ月は余裕で暮らせます。


「うふふっ…うふふふふっ♪」 

 幸先のいいスタートに自然と笑みがこぼれてしまいます。まだ本当のスタートである商人ギルドに登録すらしていないのにっ!


 バルカスさんに場所を教えてもらった商人ギルドに、笑みを浮かべながら向かう私を町の人々は怪訝そうに見つめてくるのに気づいてあわてて笑みを浮かべるのをやめます。







「……うふっ♪」





 ダメです。腰につけたお金の入ったポーチの重みにやっぱりにやけてしまいます。この悪い癖は早いところ直さないといけませんね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ