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お薬飲んでね♪

コンテストなる物があると聞きましたので腕試しに短編作ってみようと思います。だからこちらの更新が遅くなるっという事は起こさないつもりでいるので今までと変わらず読んでくださるとありがたいです。

「薬は大きく分けて、粉状の物、液状の物、固体状の物の三種類あります。この世界では液状のポーションが主流ですが、今回は長期保存しやすい固体状の物にしましょう!まずは、薬草を乳鉢を使って粉末状にして煮沸します!それを濾過して出来た液体を冷やして結晶を作って、余計な水分を取るために乾燥、これらは魔法で行います♪あとは固めて…」

お昼を食べ終えたセリカ達は街の広場の一角で薬の作成に取り掛かった。セリカは薬作成の説明をしながら作っていたがカイルとヨハネが興味ありそうに眺めていたのは最初だけ。地味な作業に二人とも飽きてしまい、ヨハネは愛剣の整備、カイルはそれに興味津々だった。

やはり男の子は武器の方が好きなんですかねぇ…まぁここからは企業秘密なのでいいですけど…

二人が話を聞いていないことに気づいたセリカはぼやきながら薬の作成を続けた。



「完成しました~!これは、いい出来ですよ♪」

辺りは既に茜色に染まり賑やかだった人通りも少なくなってきている。うとうとと居眠りしていたヨハネは目を覚ましてまるで今まで起きていたかのように振舞うがそんな事は気にしない。

「これはヨハネさんの分です」

小分けにされた小さな包みをヨハネに渡しながら使用法を説明する。

「青色の丸薬が眠り薬、黄色が麻痺毒薬、ピンク色のが鎮痛剤です♪対象に飲ませればすぐに効き目が現れますよ」

「分かりやすいな」

「普通はこんな色は付かないんですけど私のは特別なので♪」

「ふむ、しかし…鎮痛剤はともかく眠り薬と麻痺毒薬はできれば液状にしてもらいたかったのだが…」

「言ったでしょう?長期保存しやすいように固形状にするって。それに水に20秒ほど浸してもらえればたちまちに液状になりますよ♪薬効は少し落ちますがね」

「そうなのか!それはありがたい!」

少しがっかりしていた表情から一変、ぱあっと明るくなった笑顔を見せるヨハネ。儲け第一だが人から感謝されるのも悪くない。

「…そういえばカイルはどこだ?」

「ヨハネさんが寝ている間に一度家に帰しました。お母様のご飯とかありますしね」

「…私は寝ていないぞ?」

「別にそこを否定しなくてもいいですよ?」

この人はお茶目な事を言うなぁと思いながら荷物を片付けカイル家に向かう。

「私は瞑想をしていたんだ。普段から修行を欠かさないように…」

「いえ、だから別にいいですって…」




セリカは、カイルに母親にご飯を食べさせるように指示していた。食後10分後~30分後に薬を飲むのが胃の負担も少なく薬効も高いのだ。カイル家に着き、出迎えてくれたカイルと一緒にベッドで横になっている母親の元へ行く。ちょうど食休みをしていたようだ。

「まぁセリカさん、うちの息子は変なことをしなかったでしょうか?」

「大変よく働いてくれましたよ♪ではお母様、こちらの丸薬を水と一緒に飲んでくださいね~」

茶黒く光沢のある直径1cm程の丸薬を渡すとカイルの母親は少し引きつった顔をする。

「あの、これは…」

「見慣れない物でしょうけど薬効は保証しますよ!ささっ!ぐぐっといっちゃってください♪」

「はぁ…」

胃を決してカイルの母親は丸薬を口にする。

「それさえ飲めば棺桶の中の人ですら飛び上がること間違いないです!」

続いて水を口に含んだ瞬間、カイルの母親の顔色がどんどん青くなり始めた。



「くっっっそ不味いので♪♪」




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