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七ちゃんの好きな人…
もうすぐでクラスの進行を深めるために京都に遠足に行く行事が始まる。
華蓮は遠足を今か今かと待ち遠しく思っている。
その理由は、前島くんの私服姿を見れるという事と前島くんと同じ時間を共有できるということ自体が嬉しいからだ。
華蓮の友達の梅宮七が「華蓮!京都の遠足何着ていく?」と言う。
「七ちゃんはどうするの?」
「おい質問を質問で答えるな」
「ごめん、私別のこと考えてた」
「何考えてたの?」
「内緒」
「好きな人がいるんでしょ」
「何で分かったの!」
「分からなかったんだけどカマかけただけ引っ掛かったな」
「もう意地悪、恥ずかしいから」
「ふーん好きな人ね私もいるよ」
「いるんだ、恥ずかしくて言えないよね」
「言えるよ、高松広大」
そう告げられ華蓮はとても安心した。
しかし、高松広大は華蓮に純愛な男なのだ。
同じクラスでよく目が合い、礼をしてくるという変わった人だ。
華蓮にはとっても良い声で話し感謝の気持ちを華蓮の瞳をまじまじと見て言うのだ。