前島くんのバカ!でも優しい?
英語の授業が終わって前島くんに思いきって携帯電話のメールアドレスを教えてもらおうと華蓮は思いました。
華蓮の前を歩いている前島くんの背中をポンと手で触れて「前島くんメアド交換しよ。」と声をかけました。
前島くんは「え、もう交換してるんじゃない?プリントで」と言いました。
「えっそれは隣の席だから義務的にしてるだけであって」
「でも交換はしてたよな俺達」
「そっか気持ちは分かったよ」
(やっぱり前島くんは私と関わりたくないんだな)
「何 勝手に決めつけてる訳?俺はプリントで花積に答え合わせしてもらってコメントとか書いてもらってそういう気持ちをもらってるんだよ。メアド交換もいいけどもうすでにプリント交換というメールなんかよりもっとすごい運命的なことをしてたんだよ。」
「運命的ってなんか照れる」
「メアドも交換しようぜ花積がそう言わなければプリント交換だけで終わってたかもしれないな」
「メアド交換ありがとう」
こうして華蓮はメアド交換を前島くんとすることが出来た。
前島くんの返事はそっけないけれど返事をしてくれる。
これだけでも前島くんと少しでも仲良くなれたと思い華蓮は嬉しいのだ。