前島柳斗からの?恋のトラウマ
採点欄の名前を書くスペースの横には
かわいいちょっとしたイラストを書くことにしたのです。
間違っていたら、こうじゃないよここを直すんだよという文字付きです。
前島くんは答案用紙を渡すとき
私の顔を見ず手だけで渡すのですが答案用紙はしっかり見てくれていて
「うわ、バージョンアップしてる」や
「かわいすぎやろ」とひとこと言ってくれるのでそれが嬉しくて色々面白いことを考えていました。(どんな反応をするのか気になって見たくて)
そしてある日
英語の授業で「花積って優しいよな」と言ってくれたのです。
私は「いやそういう訳じゃ間違っているところはしっかり直しとかないとまたミスするでしょ」と答えてしまいました。
前島くんは「え、でも採点者欄に強調するように名前書いてあるし、普通間違っててもバツするだけでこんな丁寧に訂正して文字まで入れてくれて注意書を書いてくれるなんてすっごい良い奴だと思うけど」と言ってくれたのです。
「私がしたいだけなの。気にしないで。」
「ふーん、なんか花積ってかわいいよな」
(ありえません、今かわいいって言われました。しかも好きな人に。
ありえません、好きな人からこんな嬉しいこと言われたことなんてないのでこれは嘘です。
好きになってはいけません。また失敗します。)