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魔王降臨
ある日の夏の国「ミスカトニック」
ミスカトニック学園と呼ばれる探索者達があつまる学園を中心とした大きな国である。国を統べるのは学園長、治安を守るのは生徒だ。
そんな国のとある町「ウルタール」の時計塔の鐘が鳴る、昼や夕の知らせではない
時は7月6日6時6分である。
鐘が鳴る中、時計塔にカラスが集まる。
鐘が鳴り終わると時計塔の中から一人の青年が出てくる
「…ぇ、どこここ…」
青年は、白銀の髪、醜い傷痕、開くことのできない目、ボロボロの神父服、そんな見た目をしている。
この青年の名はヘヴン、後に魔王と呼ばれることとなる青年である。