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君の、隣で。  作者: 彩世 幻夜
第1章 狩人の協力者
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新たな事件

 「今度は、生徒会長だって!」

 「え、何、どういう事?」


 ……何だろう、今日はどうも微妙におもむきが違うようだ。

 

 「行方不明なんだって、生徒会長が!」

 

 ……どうやら初耳だったのは真弓だけではなかったようで、クラスがざわめいた。


 「でも私、今朝見かけたよ?」

 「うん、だからさ、さっきの昼休みに生徒会の会議があって、その最中にトイレに行ったきり、戻って来ないらしくて……」

 「生徒会の会議中にトイレって、もしかして、あの……?」

 「そう、あの別棟3階の『トイレの花子さん』」


 ――と、言う事は。


 「じゃあ……これで事件は4件目?」

 例の動画の件も含めるなら、5件目の事件。もはや、偶然と考える方が難しい。

 「やばい、マジだよコレ!」

 「しかもあれだよね? 現場は全部七不思議絡みの場所だけどさ、被害に遭ってる人には特に共通点とか無いよね?」

 梅宮学園高等学校の生徒である以外の共通点が見当たらない。

 「……って事はつまり、無差別ってこと? イヤっ、当分一人で校内歩きたくない!」


 ――そして6限が終わり、HRホームルームが終わっても尚、生徒会長の行方は分からないままだった。



 「おお、お帰り真弓ちゃん! ほい、頼まれてた野菜。きゅうりに人参、キャベツと玉ねぎで700円だ」

 学校からの、帰り道。坂の途中にある商店街の、八百屋で。

 「……ありがとう。――千円で」

 「まいど、お釣り300円ね」


 財布を鞄に戻しながら、真弓はこそっと声を潜めて尋ねた。

 「……あの、最近岡崎さんを見ました?」

 「いや、近頃めっきり見なくなったなぁ。あれだろ、岡崎の爺さんの事だよな?」

 「……そう、ですか――」

 小さくため息を吐き、真弓は再び歩き始めた。


 交差点の信号を渡れば、あの児童公園はもうすぐそこだ。


 ――果たして。

 昨日と同じように、公園入口の植え込みの縁に寄りかかるように腰掛けている彼の姿を発見する。

 今日もまた七つの子のメロディを聴きながら、真弓はその場で足を止めた。


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