【港区】鳴砂糖
鳴り砂糖を求めて震林の中に進んでいる私は革袋を取り出しひっくり返す。
私の突然の奇行に顔の歪みの反応を残して前を見直す彼らに話しかける。
「ここらへんで一度休憩をしましょう。お待ちかねの課題を出しておきます」
木の根の部分に座り扇型状に座らせていく。
ちなみにフウさんは足の上でごろごろしている。
「さて鳴砂糖と物語というわけですがしばし待てば砂糖のほうからいらっしゃるので考えなくていいですよ。ですので物語のほうを貴方達が紡いで頂きます」
「今回は「感情の商人」です。それでは良い旅を。」私はそういうと彼らを夢の世界に飛ばす。
フウさんを頭に乗せ立ち上がり茂みの中から2匹の蜘蛛が出てくるのを待つ。
暫くするとリスと2匹の蜘蛛が出てきて私の眼前まで来た。
手には1つの青いどんぐり。
私はゆっくりと膝を折りどんぐりを指で取りそのまま少し待つ。
2匹の蜘蛛はどんぐりを軸にして両極に移動しどんぐりに向けて糸を吐き身体以上の糸を吐き指を含めたどんぐりを白に染め元の位置に戻る。
接着部分をフウさんに剥がしてもらい革袋の中にいれお店から持ってきた小小瓶を取り出しリスにそっと渡す。
フウさんに後のことを頼み踵を返し元の位置に戻り彼らが覚めるのを待つ。
震林の中フウさんと小動物たちのアンサンブルを聞きながらリュートを取り出し弦を弾き私は待つ。




