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549物語  作者: チイチイノファン
マスターの怪我の功名?
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マーの鏡

挿絵(By みてみん)

本当に、僕らだけだったらどうなっていたかわからない。


ここは本当に治安が良く無く、魔物も多くいる。


真少年の時だったら弾幕で追い払えたりしたのかもしれないがその力が無い今、街の外やダンジョンに乗り込むのは自殺行為だろう。


本当にモョモトがここにいて助かったよ…。


とマスターはモョモトの広い背中を見て思った。


「待って!」モョモトが足を前に出て足を進ませているところをアイランがそれを留まらせる。


「この先に魔物がいるわ。それも強力なやつよ」

アイランはテヘロスという呪文で魔物の気配を探っていた。


そうでもしないと魔物と接触することになるからだ。


読者からしたら戦闘は期待したいものだろうがマスター達は戦いは避けたい。


今いるモョモト、アイランもそれは同じだ。

だのに何故そんなに強いのか?


当然だジルバラードより治安の良くないこの世界では強くある必要があるからだ。


ところがその2人より強い魔物だったらこうも行かない。更に強力な魔物に限ってアイランの呪文の効果も打ち消してしまうからだ。


そして巨大な獣らと甲冑が数体、一行の元に現れた。


「しまった魔法生物だ!」

警戒を固める冒険者一行。


魔法生物とは何か?それは遺跡、宝を守る為に設けられた人工生命体の事だ。


姿は多少異なるがそこの番人となるわけだから当然、来る者を殺傷する程度の戦闘能力はあるわけで。


「みんなは下がっててこいつらは僕達がやっつける!」


モョモトとアイランのカップルが前に出る。


「くらえドラゴンバーナーそしてケルベロス!!」

モョモトは剣から弾幕を放って攻撃。


しかし奴らは頑丈な鉄骨で作られているようでなかなか攻撃が通らない。


「避けなさい!」

アイランの一声でモョモトは身を躱す。


「ここは私が…ニルカ!!」

アイランが呪文で魔物の守備力を下げた。


「さあこれで戦えるはずよ!」

「よっしゃセブンソード!!」


アイランの守備力減退魔法が功を奏し今度こそモョモトの攻撃で敵は粉砕された。


「ふう良かった「きゃああぁ!!」

モョモトとアイランが安心しているうちにマスター達が魔物達に囚われていた。


「くっこんな時にロロイは風邪引いていないし…今の僕には戦う力が無いし…モョモトは手が空いてないし…っ!」


マスターは抵抗を試みるもやはり奴らを引き剥がすことが出来ず無力さを痛感した。


「あぁんもうこの下手くそ〜!!」

「うわぁん馬鹿あぁ!!」


ロザリーやスフレがマスターの弱さを責める。


「ごめんせめて僕が男の姿だったら「そんなの関係ないわ!」


マスターが言い訳をしようとすると真上から声が。


ドドンっとアイランとモョモトがマスターと乙女達達を助けにきたのだ。


「行くぜ天津風アマツカゼ!!」

「べギクロス!!」


モョモトの弾幕とアイランの攻撃呪文が同時に魔物達を襲う。


巨体から放り出されるマスター達。


「クモマナ!!」とそこでアイランが大きな雲を出現させマスター達の落下を防いだ。


「ありがとうモョモトにアイランさん…」

「さあ、マーの鏡というやつを探すわよ!」


そしてまた一行はマーの鏡の探求へ急ぐ。


突き進んだ先、この先にお宝があるようだがなんと塞がれて進めなかった。


「うぐぐ駄目だ動かない」

モョモトはそいつをうごかそうとするがビクともしない。


「どいて」とそこでアイランが。

彼女は大きなメイスを持っていた。


「あんな重そうなものを…」とマスター達。


「マァムちゃん、貴女達も、ここでは女の子も強くないと生きられないのよ。そうよねチイチイ様」


マァムはフルスイングを大岩にかます。


するとビキビキと割れて通路が開かれた。


「凄い…」そんなこんなでマーの鏡をついに手を入れた一行。


「さあこれで光を集めてマァムを照らすのよ!」

アイラン指示でラナンが鏡を持つ。


「光を集めるってどういう事?」

「光を反射させてそれをマスターに当ててやれってことなのよ」


そう言われるとマスターはビクッとする。


「そんな僕は痛いのは嫌だ!」

「何言ってるの元男なんだから耐えなさい!」


アイランが叱責。


しかし「光なんて無いわよ。松明たいまつなんて心許ないし…」ラナンは照らし所に困る。


いっぽう、さっきから置いてけぼりのモョモトははじめて口を開いた。


「あそうだ!プルメリアさんは光の精霊が憑いているのでしたよね?その魔力を使ったら如何でしょう?」


「あ、私としたことが…そうでしたわ」

そしてプルメリアは「光の力よ!」と唱え手から光を出してみせた。


「あの光をマスターに照らせばいいのねよし!」

ラナンは舌を僅かに出して照準をマスターに合わせる。


「痛くはしないでおくれよ?」

マスターはたじろぐ。


「元に戻りたいんだったらしっかり耐えるのよ!」と乱暴に放つロザリー。


そしてついに光がマスターに照らされたかと思うとマスターは眩く光りだす。


「うわっなんなの!?」

眩しさに目を覆う一行。


「そしてマスターはどうなったんだ….?」

おそるおそる目を開けるモョモト。


次いで乙女達も。


「!!!」

なんとマスターのいた所は細長い剣が突き刺さっているのが見えた。


「あれ?あれ?マスターは??」

「うえぇんお兄ちゃんが剣になっちゃったぁ!」


マスターがいなくなり代わりに剣が現れ、一行はざわめく。


「そんな…アイツが剣に…」

モョモトが崩れる。


「悲しいことだわ…」とアイランも涙ぐんだ。

その場では一行の啜り泣く声がひたすら木霊し続けた…。

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