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549物語  作者: チイチイノファン
マスターの怪我の功名?
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女の子の体

挿絵(By みてみん)

ジルバ。

一見怪しく近寄りがたいエントレアの賢者

マスターはメルベイユに足を運ぶ。


「お客様ですかー?」ラナンが愛想良く振る舞ってきた。


「僕はマスターだよ」

「えぇあのマスター!??」


ラナンは慌てて他の乙女達を呼んでくる。


ーーーそして5人の乙女達が真少女の姿となったマスターを一斉に注目する。


「アンタがマスター?なんだってこんな姿に…」

「じゅるり…」


ロザリーが戸惑ういっぽうカトレアの涎を飲み込む音が生々しく聞こえる。


(今日のカトレアさんなんか怖い…)

マスターはアーモンド型の目でジトジト見てくるカトレアを怖いと思った。


(あぁルチカやチコの気持ちってあんな感じだったのか…)


マスターはルチカやチコからカトレアのジトジト見てくる時の目が怖いとおでかけの際に言っていたのを思い出した


もちろん「真少年」だった時のマスターは知らなかったがカトレアは可愛いものを見ると理性が切れかけそうになる。


チエチエのそれより重症化したのがカトレアだ。

ちなみにチエチエとは主の強敵ともの書く小説のキャラクターである。


そんな話は置いといてマスターは一刻も早く元の体に戻らないととはやるのだった。


「しかし一体どうしたら良いんだろう、プルメリア何か良い案ある?」


「私にはわかりませんわ「そうだ!」

そこでスフレが閃いた。


「ティアラ姫様なんでも物知ってるし、ティアラ姫様に聞いてみたらどうかな?」


せっかくのスフレの提案だがマスター、乙女達は表情を沈ませる。


「え?スー何かいけない事言った?」

スフレは動揺。


「ごめんね。ティアラさんは今寝込んでるそうなんだ。別の人に聞いてみた方がいい」


マスターはこう言った。


嘘も方便、それはスフレに罪悪感を埋め込ませない為。


ティアラ姫は身内を失ったので聞ける状態じゃないのでそこは空気読まないとならない。


とマスターは機転を効かせた。


(とぼけた顔をしても流石は救いの鍵といったところね)

とロザリーは心の中で気持ち誉める。


「そうだジルバさんなら知ってるかも!」

ラナンは閃いた。


ジルバはジルバラードのどこかにいる賢者。マスター同様別の世界にでも行ける為知らないものなど何も無い。と自負さえしている男だ。


「そうか、ジルバさんなら知ってるかも!」

困った時のジルバ頼みと言う事でマスター達はジルバのいる庵に足を運ぶ。


ちなみに乙女達はおでかけと言う名目でマスターについてきている。


そしてジルバのいるエントレアと言う地方に辿り着く。


コンコン。マスターは庵の入り口のドアをノックした。


暫くするとカチャリと言う音が鳴り「入りたまえ」と奥から声がする。


「お邪魔します」

マスター達一行は恭しく会釈しながら入る。


ジルバと言う男。

金髪に少し近寄りがたいが端正な風貌をしており多少よれのついた服を纏った壮年の男と言った外見。


少し近寄りがたい以外はどこにでもいそうな風体の男。外見の年齢は30代後半くらいか。


「少女の姿になっても私にはわかるぞ。貴様はマスターだな?」

「よくご存知で。流石はジルバ殿」

マスターは慎重に言葉を選ぶ。


「畏まる必要はない。私は寧ろ遠慮されるのが大嫌いなのだ。相談なら乗ってやるぞ」


上から目線ではあるがジルバはマスターの力になってやると言った。


かつて共に戦った経緯もあるのでそれなりに愛着もあったのだ。


そしてテーブルと菓子などを囲んで相談と言う事になる。


「元の姿に戻りたいのか。男子は女の子の体に憧れると言うのに」

とジルバ。


「はぁ…僕もそう思っていました。しかししかし女の子でいるってのも大変で色々辛いもんがあります。ギルドバトルも足引っ張ってばかりだったし…」 


マスターはマァムになる時もあったがそれは前世の力を使えたからであって今は普通の少女として転生してしまってる。


現時点ではマスターは前世のマァムではなく力も無い普通のマァムという事になる。


普通の「少女」としては当然「マァム」の力は使えない。それは「マァムの特殊能力」で使えた能力だからだ。


だからマスターは元の姿に戻りたかったしギルバトも活躍したかった。


「勿体無いな、今の姿が可愛いのに…」

「僕にとって可愛いかどうかなんてどうでもいい…救いの鍵として戦い続けたいんです」


マスターは余程元の体に戻りたくて仕方なかった。


月にやってくる女の子の日の痛みとか、嫌らしい目で見る者達とか、活躍できないもどかしさから開放を望んでいた。


「ふむならば『パンゲアラード』と言う世界へ行け。そこにマーの鏡というものがある」


パンゲアラード、それはパンゲアのような形をした世界で広い陸地の沢山ある世界だ。


ちなみにラードとはジルバラード語で「世界」と言う。


ラード…それは救いの鍵で世界を行き来する者だけでそう呼び合っている専門用語なのだ。


「パンゲアラード…そこには奴が…」

マスターはそこにいる者に思いを馳せる。


モョモトだ。モョモトもまた、パンゲアラードの世界にいる。


マスターにもう一つの目的が出来た。


(よしこの女の子の体でいる以上モョモトと浮気するってのもアリだよな。)


マスターの顔が真っ赤になる。


「マスター顔が真っ赤よ大丈夫?」「緊張しているだけさ」

ラナンの声かけにマスターはこう返す。


(今は恋仲であるロロイもいないしモョモトと付き合っても問題ないはずだ。モョモトさんに会いに行こう。そうすべきですよね瞬一さん!)


モョモト今行くよ!とマスターは心を躍らせた。

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