真少女になったマスター
こうして面倒で長い手続きを終えてグルホに戻る。
そこにクソジジイがいた。
(なんかしょっちゅう僕が行くところにコイツが現れるな…)
とマスターは眉をしかめる。
そしてクソジジイはマスターを見るや
「いつの間にいたんですか!?マスターさんは本当に物静かですなぁ!!」
と相変わらず大きく鬱陶しい声で煽ってきた。
なんで最近この男は僕とそんなに距離を詰めたがるのか?
物静かと言うか単にお前と相手にしたくないだけだよ。
と心の中で毒付く。
そしてスマホを弄ってるとまた横からクソジジイが話しかけてきた。
「おやマスターさんスマホ変えたんですか!本当にマスターはよくスマホ変えますな!!」
あぁ鬱陶しい。
「変えるもクソもスマホが壊れたから変えるしかなかったんですよ」
いけねつい口調が乱暴になってしまった。
「ほえー何円したんだぁ!?」
とまた横から詮索してくる。
「んなもんいちいち覚えてないっすよ」
鬱陶しい鬱陶しい。マスターだから良いけどチイチイやチエチエだったらとうに半◯しくらいにはしてるぞ。
チイチイさんもこんな奴相手でも殴らずに流しているマスターをどうか尊敬して欲しい。
そうそうチイチイだったら災害を起こしこないだみたいな大惨事にはなっているはずだ。
マスターが気の良い人で良かったねクソジジイ。
とりま、マスターは新しいスマホを使う事になるが殆どのデータやゲームが消えてしまっていた。
「えなんて事だ!ブルアカもデータが飛んでる…!」
ブルアカとはブルーアーカイブの事でもう一つプレイしていたRPGゲームである。
プレイヤーが「先生」となって女子校生達を育てるゲームなわけだが、その今までやっていたデータが無くなり初めからのプレイになってしまった。
「なんだよそれ…」
マスターはそれにはカクンと肩を落とした。
マスターはタブレットでとりあえず549を開く。
(そう言えばモョモトさんは二刀流を使っていたよな…)
タブレットで549の中に入りギルドに足を運ぶ。
「なんでこんなところに少女が?貴女は迷子ですか?」
モョモトがマスターを見るやこう声をかけだした。
「え僕が少女?」
マスターはモョモトの声で自分の状況に気がついた。
…が鏡が無いとわからない。
「鏡をみせてくれないか?」
焦燥しきりでマスターはモョモトにお願いした。
モョモトは「変わった少女だな」と呟きながら奥へ。
やがて鏡を持ってきたモョモトがマスターに鏡を手渡す。
その姿を見たマスターはその姿がマスターのものではないのをここでようやく悟る。
「この姿はマァムではないか!」と声が出てしまう。
「マァム!貴女はマァムだったのですか?」
モョモトは目を見開く。
マァムとはかつて「真少女」として5人の「勇者」を引き連れて強大な魔物と戦った少女としてジルバラードの歴史の一ページに載せられている。
「おっといけないそろそろギルドバトルだ。色々やっていて時間に気づかなかったが…」
マスターは慌ててギルドバトルに向かおうとする。
「夜更かしは肌と身体に悪い、女の子の貴女は無理しないでください」
モョモトに止められるマスター。
「何言ってるんだい僕は男だい。あとこの姿は覚醒した姿だだから余分に戦える」
マスターは息巻いていた。
毎日やると決めたからにはやらないと気が済まないのがマスター。
おでかけも、ギルバトも例外ではなく。
ブルアカが出来ない分ここで巻き返してやる。
マスターはこう思い敵陣に挑んだ。
一方モョモトは「大丈夫なんだろうかあの垢抜けてなさそうな女の子が…」と心配する。
夜の22時なので尚更だ。
しかし様子がおかしい。なんか風邪でも引いてるのかと言う感覚が起こり身体も重い。
「ううどうしたんだ気分が悪い…」
そんな時他ギルメンが襲いかかってくる。
キィン!!そこでモョモトが颯爽と現れギルメンからマスターを守った。
「マァム氏、貴女では無理だ。今日は休んだ方が良い」
とモョモトが労う。
「離してくれ僕は戦える…!「何よりも大事なのは命です!!」
モョモトがそうマスターを叱責したその時キュンッとマスターの胸が鳴った。
ドキドキしながらマスターは固まってしまう。
「今日はゆっくり休んでください。後は私達でなんとかする」
モョモトと他1人のギルメンがこう労り戦場に足を運んだ。
「それにしてもマスターはどうしたんだろうな?」
「さあ?たまたま寝落ちしちゃってるんじゃないかな?」
モョモトは他1人のギルメンとこう語り合っていた。
「僕がマスターだよ…」
今はマァムの姿となっていておまけに力も入らない状態のマスターは布団に包まり自分の力不足に泣きまくった。




