予期せぬトラブル
ザーザーと外は土砂降りだ。しかし土砂降りだからと仕事は休めない。
マスターは(雨かはぁ…ほんま憂鬱やなあ)と思いながら防水処置をする。
防水処置とは鞄を袋で包んで合羽を羽織る事だ。
それで自転車を漕ぎながら職場に向かっている。
書く、読むなら簡単だが実際にそれをすると結構しんどい。
合羽を羽織って鞄を袋に包んで〜とか作業するとおよそ3分はかかるので早めに行動しないといけない。
またリュックサックを背負うのだがリュックサックも雨に注意しないといけない。
だからリュックサックを先に背負ってから合羽を羽織る事にしてるのだがたまにそれを忘れてしまう。
忘れるときに限ってマスターは自分に苛立ちを覚えてしまう。
とりあえずこのめんどくさい作業を終えてマスターは職場まで自転車で走った。
原動機なのでスイスイ進むのでそこはありがたい。
マスターは雨の中でも乙女達におでかけをさせる。
「マスターこんな雨の日にも私達をお使いに行かせる気?」
とめんどくさそうなロザリー
「ごめんね僕もEPは稼ぎたいし」
マスターは手を合わせて頼み込む。
「私は楽しいから構わないわよ」
「うん新しい事も発見できるし!」
献身的なラナンと好奇心旺盛なスフレは元気に答える。
「その発見が不吉なものでなければ良いのですけど…」
プルメリアは案ずる。
「どうしたのプルメリア?」「いいえなんでもありませんわ。マスターお仕事頑張ってくださいね」
そして魔法乙女達は雨の市場へ。
「さてと僕も仕事するか」
マスターはスマホをポケットにしまい仕事に取り掛かった。
(スマホは少し雨で濡れていたが少しくらいなら大丈夫だろ、防水処置もしているし)
とマスターは仕事に励む。
しかしこれが大きな落とし穴になる事も知らずに。
とマスターは家に帰りメルベイユへ訪れると5人の乙女が伝えてきた。
「ティアラ姫様がマスターに用があるんですって!」
「姫様が?一体なんだろう?」
と言う事でマスターはここ、キャスパルシティに聳える立派な城へ向かう。
中は城だけに立派なところだ。
たまに乙女達と通う事もあるが今回はどうも様子が違う。
城の中にいる者達が皆消沈していると言うのか、落ち着かない様子だ。
「どうしたんですか?」
「ティアラ姫様の元気が無くて…彼女の相談に乗ってあげてください…」
メイドの1人がティアラを助けて欲しいと伝える。
とりあえずマスター達は王室に向かう。
「ティアラ姫大丈夫ですか?」
「ありがとう大丈夫よ」
中にはメイドの側近ブレンネンとキャスパルシティを見守る姫、ティアラがいた。
マスター達を見据えるやブレンネンは悪態を突き出す。
「遅いですよ何やってたんですかこの非常時に!」
「すみませんすみません」
男2人はブレンネンの叱責に平謝りする羽目に。
「どうしましたティアラ姫様?」とロロイ。
「良く来てくれたわね。実は折行ってお願いがあるの、セツナラードにいるベニエと言う王女を救って欲しいの」
「ベニエ王女とは?」
「彼女は私の従姉妹で妹のような存在。でも彼女のいる国が魔物に落とされたらしいの…それで王様と王妃が殺されて国民も…せめてベニエだけでも救って欲しいの。お願い出来るかしら?」
「救いの鍵である貴方にしか出来ないお願いなのです。出来ますね?」
ティアラ姫の後にブレンネンが念を押し出す。
「わかりました。僕達が命に変えてもベニエ様を救ってみせます」
「ありがとう。期待しているわ真少年達…」
ティアラは少し安心した様子を見せた。
「セツナラード…難攻不落かつ楽園のようなあの場所が魔物に落とされるなんて…」
「それだけ魔物が強力と言う事ですな。ベニエ殿だけでも救ってあげましょう」
そしてマスターは魔法乙女達の力を借りる為一度ベルメイユへ…。




