マスター捕まる?
スィースイー。マスターにとって新自転車での初通勤。これまでの自転車が重くてボロボロだっただけにこれだけ快適に出勤出来るとは良い買い物したものだなとマスターは感動した。
そして出勤してからもマスターは乙女達におでかけをさせる。
仕事中でも20分毎には迎えに行き、また連れて行きのくり返しをマスターは行なっている。
これは真似してはいけない。
「仕事中なのに良いのでしょうか?」
「良いのさこうしてたら時間経つのが早く感じるしなによりEPも貯まるからね」
「後でどうなったって知らないわよ?」
乙女達を市場に預けマスターは仕事に取り掛かる。
20分後に乙女達からEPを回収するが他の従業員の目を盗みながら行わないといけない。
「迎えに来たよ、また市場に預けるから適当に遊んできて」
「アンタも暇人ね」
ロザリーには嫌味を言われたが時間が早く経って帰れればいい程度にマスターは考えていた。
そんな時ふとスマホに何かが映っているのがちらついた。
それは電話の着信履歴だ。
(誰なんだこんな時間に…)
マスターはそこに折り返し電話をかけてみた。
「ななんで!?」
マスターは絶句した。
何故ならかかってきたのは警察署からだったからだ。
それがわかったのは向こうから『こちらは◯◯警察署です』とアナウンスが聞こえたからである。
『事件、事故の場合は〜』などのアナウンスがマスターの緊張を煽る。
「何故警察署から……?僕何か悪いことしたのか…………?」
マスターの顔は真っ青になり汗が滲み出た。
そして迎えにいくマスターだがマスターの様子をスフレが気にしだす。
「お兄ちゃん顔色悪いよ。風邪引いた?」
スフレの問いかけにマスターは目を泳がせる。
「な、なんでもないよ。帰ろうか…」
マスターは乙女達を連れてメルベイユに戻す。
マスターもまた、リアルの世界へ。
(どうしてだどうしてだどうしてだ?僕何か悪い事したのか!??)
マスターは気が逸る。
ん?よく思ったらマスターには何か悪い事したと言う覚えは一切無い。
(間違い電話か何かかもな…とにかく仕事しよう…)
マスターはとりあえず仕事とゴマ乙と両道しながら取り掛かっていた。
気にしない気にしない………と思ったのだがやはり気になって仕方がない。
マスターは再度電話をかけた。
しかし待っても誰かが受話器を取る事は無かった。
マスターは(やはり間違い電話か何かだな…)と思うことにして仕事を続けた。
そして帰宅。
マスターはそこで管理人に聞いてみた。
「僕のところに警察から電話がかかってきたのですが…」
「えなんで!?とりあえず私が電話してみましょう」
と管理人が電話をする事に。
マスターは「ありがとうございます」とシャワーへ。
シャワーはするがシャワー室がまた寒い。
暖房は許されないのでそのままお湯を出してシャワーを浴び身体を洗うしかない。
また取り込むのも個人でだがアラームをかける事にしている。
そうしないと取り込むのを忘れ、管理人に滅茶苦茶怒られるからだ。
グループホームの生活は助けられてはいるもののそれなりに厳しいルールもある。
シャワーから出たあと管理人はマスターに言った。
「あれは自転車保険についての電話だったよ。焦っただろ?」
と爽やかな感じで。
そうだったのか良かった…。
マスターは腰が抜ける思いがした。
そしてメルベイユへ。
そしてマスターはおでかけさせながらEPを回収するのと同時にブルーアーカイブと言うゲームにも入る。
「先生お待ちしていました」
「さあ行こう!」
マスターはあるところでは喫茶店のマスター。あるところでは学校の先生。そのまたあるところでは障害者雇用の清掃員として三足の草鞋を履いていた。
「あぁとにかく今はそれが楽しい♪ゲームが出来るならそれで良いや」
とマスターは現実逃避に浸る。
しかし厳しい現実と向き合わなければならなくなるのはこれからだった。




