表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
549物語  作者: チイチイノファン
549物語本編
7/63

真少女マァム

挿絵(By みてみん)

ーーー

乙女達の憶測通りマスターは屋敷に幽閉されていた。


そんなマスターは自分の涙で出来た池をふと見るが、そこに自分の姿が映るはずが謎の少女が映っていて、しかもマスターに話しかけてきているのだ。


なんとも不思議な現象だがマスターは訝しげにしつつも涙に映る『少女』と対面する。


「君は…僕?」

『そう、君はわかってるはずだよ。しきたりや偏見に惑わされてはいけないって…』


涙の池に少女、マァムが映っている。

マァムはマスターの前世の少女の名前だ。


『僕も当時は平民で、相手は貴族だった。今でこそ平等だけど当時は偏見が物凄かった。僕は相手、ロイと駆け落ちしてでも繋がろうと必死だったんだ、でも…』


そこでマァムが哀しげな表情をする。


「追っ手からは逃げられなかった…?」

『そう、だから逃避行して、一緒に心中したのさ…』


とマァムは声を落とす。


「悲しいね…」

『そう、だからだから、今は同性同士でも君はあの人を愛しているんだろ?今の僕…君には僕とロイみたいな悲劇に負けず幸せになって欲しいんだ』


マスターは立ち上がった。

女の子になろう!っと。


「僕、女の子になるよ!」

『僕も協力するよ。僕のドレスをあげる』


マァムはマスターに自分の服を着せてあげた。


『とてもよく似合ってるよ!』

「そう…かな?」

とは言うものの着てみると恥ずかしくなってしまうマスター。


マァムは逆に感激していた。


『まさに前世の僕だよ!大丈夫、君はきっとロロイと幸せになれる!』

「うん、ありがとうマァム!」

そしてマスターはアンの元に走る。


マスターは女装をし魔女アンの元へ駆けた。


「お母様!僕は女の子になったよ!これで許してくれるんだろ!??」


突如現れたマスターの前に魔女アンは卒倒しそうになる。


そして身を震わせながら放つ。


「わ、私はお前をこんな風に育てた覚えはありませんっ!!!」


魔女アンの怒りの魔力がマスターを襲う。


「ぐはぁっ!!!」

マスターは血反吐を吐き崩れた。


アンは地面に崩れたマスターを睨みつけ写真を見せつける。


それは5枚あって美女がそこに映っていた。


「マスター、お前には5人の選りすぐりの女性をいずれか選んでいただきます!」


「そんなの聞いてないよ!勝手に僕の相手を探すな!!!」


「子供に講釈垂らされる覚えはありません!!!とにかくとにかく、女装も同性愛も決して私は許しませんっ!!!」


魔女アンは怒りと息子への幻滅で我を忘れていた。


「さあ召使い達!その息子の着ているドレスを剥いでおしまいなさい!!!」

「アイコピー(了解!)」

魔女アンは召使いの執事達に命令しマスターの着ているドレスを力づくで剥いだ。


「やめろやめろおおおぉ!!!」

マスターの絶叫が屋敷から虚しく轟いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ