マスターと原動機付自転車
「さあ行こう!」
マスターは魔法乙女達の力を借りて魔物退治に出る。
(リアルじゃ大変やなあ…自転車のカゴも鞄も駄目になっちゃってるし…)
とそんな考え事をしていると「マスター!後ろ後ろ!!」と注意が。
「わかってるよ」少しイラついたようにマスターが毒づくとそこに魔物がドアップで喰らいにかかってきていた。
「うわあっ!!」
ロロイに強引に手を引っ張られ難を逃れるマスター。
「気が乱れておりますぞ!」
「すまないロロイ…」
ロロイに抱きかかえられながら叱責を受けるマスターはポツリとそう溢した。
魔物を追い詰めるつもりだったのだが取り逃してしまった。
「ああんもうこの下手くそー!」
「あぁんもうあと少しだったのにぃ!」
とロザリーにラナン。
「ごめんみんな…」
「全くよ!」
「まあまあ、マスター次がありますわ」
他乙女達が責めるのをプルメリアが宥めマスターを労う。
ともあれ本調子が出なかった。
549から戻るマスター。
「僕の使ってるやつ諸々新調し直すしか無いな…」
とマスターは先ず自転車店へ向かう。
「へい何が欲しいんで?」
少し声の大きめの男性が対応に当たった。
「自転車を買いに来たんですが」
「こちらにありやすぜ」
店員が案内しマスターは自転車を見る事にした。
(どうせならいいやつが良いな。障害年金も手に入った事だし…)
マスターは障害基礎年金を貰っている。
障害者雇用が約9万として1月に6万弱、2ヶ月に一度それがプラスされる事になっている。
せっかくだからとマスターは高めの自転車を買った。
それは原動機付の自転車。
見た感じはごく普通の自転車だがやや重めの原動機が搭載されている。
盗まれる事案もある為それは取り外し持ち運ぶ必要がある。
それはやや重いが足に負荷をかけずに速く漕ぐ事が出来るのはありがたい。
ついでに鞄も買い直した。
結構値が張ったので財布は痛いが壊れたものをそのまま使い続けるにもリスクがありそうなのでせっかくだからと新調した。
マスターが古い自転車を返し新しい自転車を外に押し出そうとしていると「へい兄さん」と後ろから声をかけられる。
「なんでしょう?」とマスターがすっとぼけてると店員は注意をしてきた。
「兄さんヘルメットしてないやないですかやばいっスよ法律が厳しくなっておりやすからね」
なんと4月から自転車法が定められ自転車を乗る際にはヘルメットが義務化される。
(ヘルメットなんか中学生以来だぞ…)
とマスターは思ってしまった。嫌だなあ毎回ヘルメットしなきゃならないなんて…。
ともあれマスターはその原動機の自転車を新たに漕ぐ。
スイーっと確かに軽く走った。
軽い軽い!そしてそして人に追い抜かれる事も少なくなった。
これは良いや!なんでこんな良いものを僕は知らなかったんだ!
とりま、無事に原動機付自転車と鞄を新調は出来たが別のトラブルがまたマスターを襲う事になる。




