恋のもつれ
公園を周り15000は切った。
EPが貯まればお城に預けマスターは自由になれるわけだが…。
「マスター、もうEPが15000を切りました。もうお城におでかけしてもよろしいのでは」
「スー…もう眠くなっちゃった…」
カトレアとスフレがそれぞれ口を開く。
「まだだまだお城のボーナスが5人分出ていない」
マスターは例え15000貯まったとしてもお城ボーナスが5人分出るまでは公園におでかけさせる事を拘りとしている。
サイマがそこでやってくる。
「今日も捗っておるのう」
「サイマ様、貴女もおでかけなさいますか?」
マスターはかけっこの姿勢で足踏みし、サイマも誘う。
「儂は神通力以外では取り柄が無くてな。遠慮させていただこう。それにしても5分毎に公園おでかけを続けるなんて余程549が好きなのじゃな」
「そうですね。そうじゃなければこの小説も書いてないことですし」
「ほっほっほ、メタな事を言うでない」
とそんな冗談を交わしているうちにロロイがやって来た。
「あれ?ロロイ…」
ロロイからはどう言うわけか張り詰めた空気を感じた。
そしてロロイがサイマのすぐ目の前に立ち止まったかと思うと剣先をサイマに向け「これ以上マスターに近づくな」と静かに凄みだした。
「おお怖い怖い」と言いつつふざけているようにも見える仕草でサイマは躱した。
「ロロイやめなって。すみませんサイマ様ロロイがとんだご無礼を」
マスターはロロイを制止させサイマに詫びる。
「其方達は恋仲じゃったの。儂が近づくのを快く思わないのは致し方のない事じゃ」
と平然とした様子でサイマは言った。
「貴女は「まあまあまあ」ロロイが向かい出したのをまたマスターが止める。
「せっかく僕が迎えた使い魔さんだ。仲良くしようよ」マスターは優しく諭す。
「我が主の命だ。穏便に済ますとしよう。だがまた何か企んでいるとわかった時、その時はご覚悟を」
そう言ってロロイは踵を返した。
「若いって良いのう」とサイマはクスクスする。
「怖かったよう。サイマお姉ちゃんは怖くないの?」
スフレが近づいて聞き出してきた。
「大した事はない。恋のもつれと言うものじゃ」
「こいのもつれってなぁに?」
「まずそこからか」
スフレは何も知らない11歳。意味がわからないのは仕方がない。
しかしスフレも暫く経つと恋を覚え、意味を知るかもしれない。
その時はマスター、魔法乙女はどんな大人になっているだろうな…。
とマスターは思った。
(スフレ様は私だけのものですわ…)カトレアは静かにサイマに対抗心を燃やし出した。
そんな余談は置いといてロロイは考え事をする。
(マスターをどうにかして救わなければ…。万札を使わせる訳にはいかない…)
ロロイはマスターの財布を心配していた。
純粋に楽しむ分には良いが重課金して財布が破綻すると元も子もない。
しかしマスターはサイマの育成に夢中になっている。
やがて再び戦いの空へ飛翔する時がやって来た。
「みんな、よく来てくれたね。サイマ様行きますよ」
「わかっておる。そちの若者も拗ねているでない良い男が台無しじゃぞ」
「拗ねているわけではない警戒しているだけだ」
ロロイはご機嫌斜めげに返事する。
「火に油を注がないで」マスターや魔法乙女は肝が冷える。
これでまともに共闘出来るのだろうか?
とにかく読者の皆も見守ってて欲しい。




