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549物語  作者: チイチイノファン
マスターと東の国からやって来た巫女
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マスターとサイマの対立

一つ目の限界突破を果たしたマスター達は二つ目の限界突破を目指す。


とそんな時、アラームが鳴り出した。

起きる時は憂鬱だ。


そして辛いのが尿に行く時。真冬の時が特に辛い。

尿は人間の生理現象なのでどうにも出来ないが廊下の冷気に晒されながら進まないといけないのが辛いのだ。


マスターはジャンパーを羽織り尿を済ませる。

ふう誰もいなくて良かった…。


例の如く一人の男はトイレが長く、30分トイレに滞在することがある。


あと問題児はもう一人。そこが我が道というふうに階段を降りる時も向かい合う時もズカズカ進む。


人を通すと言う文字が彼の文字には無いようだ。

グループホームなので癖の多い人は勿論いるが彼のような人もいるにはいるが常に同じ飯食って同じ屋根の下で生活するとなると中々ストレスになる。


またウェットティッシュもどっちかが捨てにいかないとならないが前まで自身がそれをやっていたがやっていくうちに嫌でも「なんで自分ばっかりそれをしないといけないんだ?」とモヤモヤしだす。

またそんな自分にも嫌になる。


また忙しい日常だがマスターにこんな疑念が湧いて出た。


(うーむ生活もギリギリなのに最後まで限界突破させても良いのだろうか?新しい自転車買った方が…)

そんな時もう一人の自分が割って出てくる。

(何を言うか自転車は安くて8万はするのだぞ?確かにサイマの限界突破には万札は飛ぶが安いものではないか)


両者が戦った結果前者が勝った。

…………一時的には。


そして仕事を終えた後ジルバラードにある喫茶店メルベイユに入る。


「あマスターおかえりなさい!」

ラナンがテーブルを拭いていてマスターを出迎えた。


「あの、みんなを呼んで話があるんだ」マスターは焦燥した様子でラナンに言った。


「わかったわ」とラナンは2階へ上がりメンバーを呼び寄せた。


「なんじゃあふわあ…」主役であるサイマは寝ていたのかパジャマ姿で寝ぼけなまこ、盛大に欠伸をしていた。


「最近はまた妖力が落ちたようじゃ…遠い未来はわかるのに明日のことが決められないのじゃ…」

妖力が落ちたことでの落胆から声は沈んでいたところだったがマスターはいっそ心を鬼にした。


「すみませんがサイマ様は限界突破させずに新自転車を買おうと思います」

マスターが告げるとサイマが「何故じゃ何故じゃ!?」とマスターに詰め寄る。


「其方あれほど儂に協力すると息巻いておったではないか!どう言う風の吹き回しじゃ!?」

サイマの掴む胸ぐらの圧力がぐんぐんあかり、マスターにも戦慄が走る。


「うぐぐしかししかし、お財布も厳しいのです。ご容赦くださいませ…」ともがきながら諭すと「出来ぬわーーーっ!!!」と妖力を暴発させた。


ゴオオオオォ炎が舞う。


「きゃあぁマスター早くサイマ様の怒りを止めて!!」

怯える魔法乙女達。


「協力します!協力しますから怒りを鎮めてください!!」

マスターは両手を仰ぎサイマの暴走を止める。


「わかれば良いのじゃ」サイマは落ち着きを取り戻し難は逃れる事が出来た。


(仕方ないサイマ様に協力するしかないか…)

マスターはとほほと肩を落とした。


そして戦いの空へ。

「参ろうか出陣じゃ!!」今回サイマが先陣を切る。


再び戦場を飛び交うマスター達。

ロロイはなんとかせねばと考えていた。


マスターの経済事情を考えればサイマを身銭をぎせいにして全て魔力を注ぎ込むのは難しいと言える。


確かに新自転車を放棄するのは結構だ。

ところが精霊石、使い魔を購入し続けるとなれば話は変わる。


こうなるとどっちにしてもマスターの経済は破綻し、マスターは泣く泣く549を離れなければなるかも知れない。


(これこそがマスターの試練か…)

ロロイはマスターを見た。マスターの表情、翼の動きには迷いが見えた。


(マスター…私には見守る事しか出来ませぬ。力を取るか、金を取るかはマスター次第…もし前者を取るとしたらあのドミトリのように…)


ドミトリとは堕少年だしょうねんとなって力の為に金を注ぎ込み、リアルをそっちのけにして最終的に使い魔に喰べられ、ギルドを乗っ取られた男の事だ。


「マスターそこじゃ!鍵を差し込め!」

「はい!」

そしてマスター達は異世界へ飛ぶ。


そして魔物達を倒し赤い宝玉が現れる。


「うおぉ万札だあぁサイマ様の封印を解けえええぇ!!」

マスターはまたも万札を使い魔力を消費させた。


「例を言うぞマスター」サイマはニコリと微笑みかける。「サイマ様の為なら例え火の中水の中…」


(やばい!マスターの目が座っている…それは堕少年に堕ちる寸前だ!)

ロロイはマスターの危機を察した。



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