不思議な妖力
そして次々と起こる不幸をマスターはロロイに言い聞かせる。
「なるほど…其方に次々と不幸が…」
「これは偶然では無いと思うんだ。やはりあの巫女の言っていた事は本当かもしれない…」
そんな時そんな時、ラナンが慌てた様子でやって来た。
「どうしたのラナン!?」
「カトレアが倒れちゃった!」
駆け寄るマスター達。
「スフレ…様…」カトレアはスフレに傷つけられた事を言って蹲っているようだった。
「これはなんと言う事だ…やはりこれはあの巫女さんの言った通り…」
「いつもの事じゃないの?」
マスターが焦燥する中ロザリーは目を点にする。
「いや偶然にしても多すぎる、ロロイの怪我、お母様の高価な壺を割ったこと、鳥のフン…きっと僕には何か憑いているのだ…」
「きゃあぁ!!」「また!?」
駆け出すマスター達。
次はスフレがお腹を抱えて蹲る。
「しっかりっ!!」「虹色のチョコレートを食べたらね…いきなりお腹が…」
スフレは冷蔵庫に入ってあった虹色のチョコレートを口にした途端、悶えたそうだ。
「これ以上魔法乙女がいなくなるとまずいぞ…とにかくとにかく僕はあの子を買う!」
そしてマスターは札束を握り巫女サイマの元に向かった。
ーーー
「儂を使う気になったかえ?」
「あぁ頼む!ロロイ達を助けてくれ!」
マスターは札束をサイマに手渡した。
「ふむ、確かにいただいたぞ。では儂を導いて参れ」
「あぁこっちだ!」
マスターはサイマを導きながらマスター達の喫茶店メルベイユへ。
メルベイユではロロイ、カトレア、スフレが苦しみ悶えている光景が。
「なんじゃこの力は!?」とサイマは唖然と放っ。
「それだけ黒い魔力が?」
「うむ早速儂の力を見せる時じゃ、そこの者、早速その者達を並べるのじゃ」
サイマはマスターに3人を決められた箇所に寝かせる。
「なんか胡散臭い巫女さんね…」とロザリーは零すがマスターは「いや、これまでの不幸は偶然とは思えない。今はあの人に頼るしかないよ」とサイマを見据えた。
「ハイヤー!祓いたまえ〜祓いたまえ〜」サイマが印を結びながら炎の前で唱える。
すると3人の体から黒いモヤが昇り出す。
「黒い魔力が!」とマスターと乙女達。
「おでましかの?目にものを見せようぞ!!」
サイマは自身の魔力を黒い魔力にぶつけ黒い魔力は見事に祓われた。
そしてロロイ、カトレア、スフレの3人は寝ぼけ眼で起き上がる。
「はっ私は…」「あぁスフレ様っ」「スーどうしちゃったのかなぁなんでここにいるの?」
「3人から黒い魔力が抜け切ったわ!」「どうやらあの子の力は本物みたいね…」とラナンにロザリー。
「サイマさん本当にありがとうございます!」
「力を示せたのは嬉しいのう、これからもより励もうぞ」
マスターが歓喜しサイマは満更でも無い様子で笑顔を向けた。
「大変ですプルメリアさんが!!」
他の使い魔がやって来てマスターに知らせに来る。
「プルメリアがっ!?」様子を見に行くとプルメリアが巨大なタコに触手で絡め取られていた。
「プルプルプル」プルメリアは顔面蒼白にしてひたすらプルプルを連呼する。
「お主らといるのは忙しいのう、もう少しゆるりとしたいものじゃ」
サイマは法具を用い祓った。
ドサリと崩れるプルメリア。
「プルメリア!ありがとうございますサイマさん2度までならぬ3度までも…」
「たわいもない、儂の霊媒が必要になったらいつでも
呼ぶが良い」と言ってサイマは宝玉の中に吸い込まれるように入っていった。
「この人、力は確かなようだけど本当にマスター、この人を使っていくつもりなの?」
「どうしたのロザリー?」
ロザリーは訝しむ様子は崩さない。
サイマに怪しげな気配を感じたロザリー。彼女の正体は。そして彼女は敵か味方か!?




