表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
549物語  作者: チイチイノファン
最強を目指したマスターの末路
56/60

ゴッドヴィーン再び

そしてそして革靴の小気味の良い足音と共に肩幅の広い、長身の男の人影が姿を現す。


「察しがいいな流石は噂のチイチイ…」

そしてそして野太い声が入る。


…とすれば誰かはお分かりだろう。

そう、チイチイの察しの通り怒首領蜂軍ドドンパチグンのゴットウィーン・ロンゲーナ大佐だった。


「あわあわあわ……」

マスターは彼を見た途端涙と鼻水をダラダラ流し恐怖に怯える。


ゴットウィーンはマスターを見下ろしてこう言った。


「そしてそして少年。貴様も腹立たしいまでに優秀である。夜更かしを毎夜行って課金で散財し、忍耐強くイベントを走り続け、見事44位を勝ち取ったそうではないか。そんな貴様なら半年にも及ぶ強化訓練にも耐えられよう」


そしてアンがゴットウィーンにこの後言い出す。


「半年と言わず3年でも6年でもこの子を鍛えてくださいまし。この子にはこれくらい扱いてもらわないと矯正出来そうにありませんわ!」


「ふむそうだな。少年ついて来い!」

そしてマスターはゴットウィーンに手首を掴まれ引っ張られる。


「嫌だやめて!お母様助けて!もうゲーム課金しませんから!!」

「なりません!貴方はそうやって泣き落とす。なんて女々しい男に育ったのですか!しっかりゴットウィーンに鍛えて貰いなさい!!」


「うわ〜〜〜〜〜〜ん!!!」

そしてマスターは兵舎で半年、いや数年の強化訓練をゴットウィーンに叩き込まれる事となった。


マスターはナラカと言う素敵な婚約者を失い、そして金も失うのだった。


ゲームは楽しい。

高順位を目指すのも結構だろう。


しかしやり方を間違えると大きな代償を伴う。


強くなる為に課金し、万札、また万札をばら撒く。

ガチイベントで高順位を目指すにはそうしないと高順位を目指せない。


特典使い魔も揃えてようやく高順位に入る下準備が整う。


ガチャで幸運にも一度で特典使い魔を手に入れられる事もあるがそれは極めて確率が低い。


なので何度もガチャる必要がある。

石を失えば課金する必要が出てくる。


いや課金しなくても石を溜める方法はあるがマスターは課金した方が手っ取り早いと急ぎ過ぎたのだ。


そしてそしてXをやっている間にも同じゲームのユーザーからこう言われた。


『課金しまくっていて高い水準にいた人は早くに脱退してしまいました』と。


マスターはその意味を今知ったのだった。


そして今自分がその一人になってしまっている。

あぁ元々経済力なんて無いのにゲームに散財するんじゃ無かった…。


激しい後悔が今マスターを襲うがもう既に遅い。


その前に止めておけば今のような事態にはならなかった。


「ごめんよナラカ……ごめんよ魔法乙女……」

マスターは食べてしまったナラカと、今はそれに気づかずに過ごしているはずの魔法乙女達にこう詫びた。


船は揺られに揺られて壮厳な造りの島に辿り着く。


それは監獄島…。

自堕落な生活をしていた堕少年達を真少年に戻す為に強化訓練を施す場所だ。


「なんて事なんて事…僕はここでずっと地獄のような日々を……」

マスターは気が遠くなるような思いがした。


第3章ー最強を目指した男の末路ー完結。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ