激闘の末に
そしてまた課金。そして商人もやって来る。
「活力の大果実30個、精霊石付きでなんと5000メダル!買わない手は無いよ!」
「ください!」マスターは払ってしまった。
「毎度あり♪」と言い商人は去っていく。
マスターはふと順位を見るがなんと74位にまで越されていた。
「なんだと!?41位をキープしていたのに。仕事に行ってるとすぐこれだ!」
そうそうマスターは仕事も行っていて5時間の労働のうちはイベントのガチ込みが出来ない。
せいぜい帰宅後にガチれるのだが5時間の空白の時間にも他のプレイヤーがどんどん稼ぐものだからマスターが充分稼いだとされる得点も簡単に越される事になる。
「やられたらやり返す!倍返しだ!!」
マスターは寝る間も惜しんでガチり込んだ。
そして順位はなんとか49位に持ち直す。
「まだだこのままでは50位圏内に入れない…しかししかしイベントはまだ3日もあるっ!こんなに時間が経つのが長いと思った事は無いぜ…!」
マスターはとにかく必死に得点を稼いだ。
そして職場では「ぐーぐー」と机に突っ伏して寝まくる。
「マスターそこ埃が溜まってるから拭いといて」
「マスター見映えが悪いから清掃道具全部片付けて!」
会社の雇い主から注意をひたすらされるマスター。
(眠気がすさまじい中こう言われたらかなりイライラする…もうちょっと丁寧に言ってくれないもんかねこっちは障害者なのに…)
そう思ってはいけないのだがマスターは心の中でこう思ってしまった。
あまり寝てないと前頭葉が縮まり眠気もあるが何より気が立ちやすくなる。
そうそうマスターはイベントをガチりまくり夜ふかししまくっていたのだ。
「3倍返し……3倍返し……」
マスターは果実を使いきってはまた課金してしまう。
心配になったナラカが聞いてきた。
「マスター大丈夫ですか顔色も良くないようですし…」「大丈夫だよ気にしないで」
マスターはこう返す。
しかしナラカは日に日に弱っていくマスターの様子が心配でならなかった。
そんな時マスターの貯金通帳を見かけてしまう。
「え………そんな………」
ナラカの顔は真っ青になった。
ーーー
そして最後のイベントの夜。
1日が終わるまではイベントは続く。
「必ず50位圏内に入って限界突破の羽をゲットするぞ!」
マスターは最後の最後までガチり続けた。
そしてそして、見事に44位、つまり50位圏内に収める事が出来た。
「うわあははーーーいぐひゃひゃひゃあぁんぐひいっぐひいっばんチイチイーーばんチイチイーーーチイチイいいぃっ!!見てるーー!??見てるーーー!??マスターは50位圏内に入れたよーーー!!」
マスターは喜びまくった。
ようやくこの無限地獄から解放される。
また報酬も大きく、それはそれはマスターを感動とやり甲斐を駆り立てたのだった。
(このかけがえの無い感動……必死にやり込んで良かったよ良かった………)
マスターはジーンと鼻がツンとして感動に浸った。
(きっと千恵さんも祝福してくれてる。そうですよね千恵さんっ!)
マスターはかつての強敵、水川千恵の祝福する姿を思い浮かべた。




