蠢く黒い魔力
マスターは喫茶店を経営しているがその営業が傾きかけていた。
その計算はロザリーが担当でやっていたが赤字になっている事に只驚く。
「ちょっとなんなの!??」
ロザリーの甲高い声が轟く。
「どうしたロザリー!?」
「ロザリーさん!??」
駆けつけてくるマスターと魔法乙女達。
「赤字になってるじゃないのよひょっとしてスフレアンタ無駄遣いした!??」
ロザリーがスフレに詰め寄る。
「スー何も使ってないよおやつは300メダルまでって決められてるし!」
スフレは否定。スフレは11歳と最年少でちょっと高額を渡したら無駄遣いする!とロザリーの中では思われていた。
「ロザリーさんスフレ様を怒らないでくださいましいくらなんでも可哀想でございます!」
とそこでカトレアがスフレをモフモフして庇う。
「甘やかしちゃ駄目よカトレア。スフレはちょっとおだてたら図に乗っちゃうんだから!」
ロザリーは手厳しく詰め寄る
(気まずいなぁ…僕が無駄遣いしちゃってるとはこの子達に言えない…スーちゃんごめんね)
なんだかスフレが責められていて見るに耐えなかったが自分が無駄遣いしてしまっているとはマスターは死んでも言えなかった。
そしてそしてラナンが考え込む。
「おかしいわねみんなでお金を節約しようってついこないだから決めてるのになんで赤字になっちゃうんだろう?」
ロザリーがハッとする。
「ひょっとして泥棒?何か黒い魔力が??」
「ちょっと待ってください気を探ってみます」プルメリアが名乗り出た。
……プルメリアが気を探っているのを乙女達は固唾を飲み込み見守る一方、マスターは目を泳がせている。
「黒い魔力は感じませんわ…そう言えば顧客があまり芳しくなかったのもあるかも知れませんわ」
「そう言えばお客さんちょっと少なかったわよね?もっと頑張らないと駄目か」
魔法乙女達は腑に落ちる。
「あれマスター汗かいてどうしたの?」
マスターが汗をかきながら固まっていたもんだからラナンが聞き出す。
「いやーちょっと暑いかなってね。もうちょっと冷房効かせるか」
「24度よこれ以上下げてどうするの!」
マスターがリモコンを取ろうとするとロザリーに咎められた。
「スーも無駄遣いしないように気をつけていたのに…」
「スフレ様は何も悪くありませんわ」
涙を浮かべて悔しげに震えるスーをカトレアが慰めまくる。
スフレのその姿を見てマスターはチクリと胸が痛んだ。
チイチイさんの言うとおりだな…。
イベントをガチるのはここまでにしよう。
マスターはこう心に誓うのだが深層心理の何処かからか『このままで良いのか?』と語りかけてきた。
『せっかく良いところまで順位を上げれたのだぞ。その気になれば50位圏内に入れるのだぞ』
『活力の実もそれほど残っていない。そして使い魔も限界突破しきっていない』
『ここで止めてしまったらこれまでの必死の努力が無駄に終わってしまう。使い魔も悲しむぞ…』
次々と語りかけてくる黒い魔力。
そしてそしてマスターの目前には使い魔が。
『私達を使ってください。50位圏内に入れなければ私達は腐ってしまいます』
『さあ拙者を使うのだマスター。シュババっと走って銀河もひとっ飛び!』
『ピコーン!使ってくれなきゃ私も悲しいよ…』
『ゴーちゃんも走れって言ってる…ヒヒ♪』
次々と語りかけてくる使い魔。
「そうだな…使い魔達もそう言ってる…なんとしても50位圏内に入らなければ…」
マスターは結局スマホを手に取ってしまうのだ。




