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549物語  作者: チイチイノファン
チイチイを救え!
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アイコピー

「あんなに綺麗なジルハラードの街が…」

西洋風の建築物で満たされ美しかったジルハラードが無惨な姿となり空もパープル色の雲に覆われて薄暗くなっている。


しかもしかも遠くから甲高い叫び声が響く。


「女の子が泣いている?」「あれはチイチイの声だ!」


隊員達はチイチイが泣き叫びながら暴れていると見てその声のする方に歩いていく。


距離が近づくにつれ強まってくる風。


次第に稲妻が降りかかったり瓦礫が飛んできたり災厄がその周辺で起こる。


トーマが言った。


「ここは戦える部隊でチイチイを止めに行こう。その他の者は取り残されている人を救助しろ」

「アイコピー(了解)!」

トーマの指示に敬礼を交わし隊員はそれぞれの持ち場についた。


因みに琴奈ん、くるみん、シュカシュカ、ノーナは避難民の救助など。その他がチイチイを止めに行く戦線部隊だ。


しかししかし近づく度に悪天候に見舞われ進めなくなる一向。


「急げ急げ!ジルハラードを救う為に!」

それでもトーマは隊員を進ませる。


「のぞーーーーーーっ!」

のぞのぞからぶっ飛ばされる。


次いでポーカマ、雪兎までも。


進むと進むと、物陰に隠れて蹲っている人影が見えた。

「黒也君!」

とニコニコ。


「うわーん怖かったよお姉さーーん!!」

黒也はニコニコの顔を見るなり泣きながら飛びついた。


「何泣いてんだよ良い歳して」

「こら、フットそんな事言わない」

明日香がイヤミを言うフットを軽く小突く。


「とにかくとにかくイーダ、黒也の保護を頼む」

「はい」


とそこで立場が逆転。いざという時は元の関係になる。


「僕はニコニコのお姉さんの方が良いです」

と黒也が反論する。


「ワガママ言うな女性一人置いたらお前何するかわかんないだろ」とフット。


「私は構わないわ私は強いから」とニコニコ。


「やっぱり明日香のお姉さんの方が「お前いい加減にしろよ!」


選り好みする黒也にフットがヤジる。


「ニコニコ黒也を救助してやれ」

「アイコピー!」

結局ニコニコが黒也を保護する事になった。

しかししかしチイチイから放たれる災厄は並大抵のものではないわけで…。


フットが稲妻に撃たれ、ケタルが瓦礫に頭を打ち脳震盪を起こし、明日香は恐怖で動けなくなり、ナリ坊も緊張のあまり屁を吹きまくり隊員の士気を下げ戦線を離脱させられる。


結局残ったのはトーマとチエチエだけになった。


「なんだかんだでここまで着いてこれたチエチエは凄いな」

「ウチはみんなと体の作りが違うもん。アンドロイドやし」

「そう言えばそうだな。しかししかしアンドロイドもメンテナンスは必要だ戦いが終わったら一度調べてもらうからな」

「変態や明日香先輩を困らせんといてよ」

「そ、そうじゃねーよ!」


チエチエの冷やかし、トーマは顔を真っ赤にして否定する。


そんな心和むシーンと裏腹にチイチイの怒りは富士山の噴火に匹敵し日本全土を壊滅に導く程にジルハラードを壊滅状態にさせていた。


「キラ…キラが見えないよう…っ!」

チイチイはもがきだす。


「キラ…キラがっ!」

そして建物の残骸が宙を浮き始めチイチイを囲んで凄まじい速さで回りだす。


まるでそう、土星の輪のように。


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