ノフィンの覚悟
僕とチイチイが決死の戦いをしている最中、スイーツ隊からの応援が入った。
スイーツ隊はスイーツランドを治める女王、ミントがかき集めた精強なスイーツランドの人々を軍隊化した組織だ。
普段はメイド、執事として城に仕えているらしいがその実力は如何に?
なんだ?あの鎧を着た大きな人は…え?乗り物?
それとそれとメイド服の可愛らしい女の子が!
誰なんだ誰なんだ?
KEIさん教えて!教えて!
必死での説得はノフィン達とチイチイの間でも繰り広げられていた。
「チイチイさんやめてください!ノフィンさんは貴女を助けようとしてくれているのです!」
「なんでウチの言う事が聞かれへんのんやーーーぁ!!」
「駄目だ今のチイチイには何言っても言葉は届かない!心苦しいが武力を使ってでも止めるしかない!」
チイチイの浪速の波動によっての厄災はジルハラード中を巻き込んでいた。
「止めないとジルハラードが滅んでしまう!チイチイさん悪く思わないでくださいガードアタック!!」
「浪速烈風拳ー!!」
チイチイの攻撃とマスターの攻撃がぶつかり合う。
ビリビリビリビリ…っ!
電流の糸が秀囲に迸る。
「いけるか!?」
ノフィンは期待した。
バチィンッ!!
しかししかしチイチイの浪速の力が強すぎてマスターは逆に弾き返された。
「うぐっ!」
マスターは地面を滑り落ちる。
「あぁんもう何やってんだよー!!」
黒也んは騒ぐが悪態つく暇あったらお前も協力しろ。
チイチイが荒れる事によってジルハラードも同時に荒れていく。
天候が崩れ嵐が吹き荒れ重力が変わり人は紙のようにいとも簡単に飛ばされていく。
「うわああぁ!!」「きゃああぁ!!」
体重の重い大人でさえチイチイの浪速の闘気の前では意味が無い。
「なんとかしなければっ!」
ノフィンは全身に光のバリアを覆わせてチイチイに向かっていった。
瓦礫が襲ってくるのをノフィンは剣で弾いていく。
ノフィンの長い銀髪が靡く。
「僕は白馬の騎士!チイチイの暴走を食い止めてみせる!!」
ノフィンは自分にそう言い聞かせチイチイに剣を振るう。
しかし女性に優しいノフィンの性質上、チイチイに手を出す事が出来なかった。
ノフィンの剣はあと少しの所で止まってしまう。
(だ…駄目だ僕に女の子を攻撃する事は出来ない…ましてやチイチイのような美少女に…)
「ヴィヤーーーーーあああぁ!!!」
チイチイの甲高い咆哮と共になお一層強烈な突風がノフィンを襲いノフィンの張っていたバリアは破かれ、ノフィンもまた、紙のように吹き飛ばされていった。
「うわああああぁ!!!」
「あぁ神様仏様ナンマンダブナンマンダブ…」
今の黒也んには地べたに蹲りながら事態が終息する事をただ祈る事しか出来なかった。
夢の世界ーーー
「うぐっ痛い…痛いぞ…」
ワンダが蹲りだした。
「ワンダどうしたの!?」
ヒカルンがワンダを抱える。
エミナーは咄嗟にワンダを診る。
「エミナーさんは人の体を診れるの?」
「エミナーは魔女だ出来ない事なんてない」
ヒカルンが聞くもイナ組の二人は自身満々に言う。
エミナーはふぅと安堵するように息を吐いた。
「体に異常は無いみたい…でも外界の影響を受けているようね…」
エミナーはそう言う。
「外界?外のことか?」「俺達にはわからねー」
永戸に菊谷は首を傾げる。
「私にはわかります…不吉な未来が見える…このままではジルハラードが滅んでしまいます…」
「なな…なんだって?どうしたら良いんですかっ!??」
ヒカルンが騒ぎだしエミナーを揺する。
「「落ち着けヒカルン!」」
ヒカルンは二人に止められる。
「なんとか出来るのは救いの鍵であるマスターだけですが…マスターの力を持ってしてもチイチイには歯が立たないようです…」
「くそっお手上げじゃねえか…」
菊谷が舌打ちする。
「マスターは人の応援で魔法の力を発揮出来ると言います…私はマスターにテレパシーを送ります…私達でマスターに希望の翼を与えましょう」
エミナーはそう言った。




