チイチイの加護
僕と魔法乙女達はノフィンさんと共に攫われたチイチイさんを助けに行く。
しかししかしノフィンさんはキザっぽくで僕は好きになれないな。
真少年の僕がこんな事言ってはいけないけど魔法乙女達とジルハラードを救えるのは僕だけなんだ。
ノフィンさんに手柄を渡してたまるか。
そしてチイチイさんを救えるのも僕だけだ。
ノフィンさんより僕のほうが凄いと言う事を知らしめてやる。
共闘中の諍い。お楽しみに!
マスターの問いに黒也んは不敵な笑みを浮かべた。
「俺にはチイチイの加護がついている!」
そして黒也んは指先を下に向ける。
するとするとノフィンはものすごい勢いで地上に落下した。
「ぐあっ!」
思いきり地面に体を打ちつけノフィンはのたうち回る。
しかししかしチイチイはノフィンを心配する素振りも見せずそれどころか黒也んに憧れの眼差しを向ける。
「あぁん黒也ん強いぃ素敵やぁ♪」
「はっはっはチイチイ俺は強いだろう!」
黒也んは力こぶを見せてチイチイがそれにぶら下がる。
「こんのおおぉ…」
ノフィンは死にものぐるいで立ち上がる。
「黒也ん僕が相手だ!」
今度はマスターが前に出る。
黒也んは「良いだろう」と言いメッダーソーと唱える。
しかししかしマスターは地面にしっかりと足をつけたまま浮かない。
「何っ!?」
黒也んは吊り上がった糸のような目を少し開く。
「僕には翼がある魔法乙女達からもらった翼が!それゆえに君の超能力は僕には通用しない!」
マスターはこう放った。
「くくく面白い俺の能力が念力だけと思うなよ?」
黒也んはそれでも余裕を見せた。
「行くぞ神聖フレイヤ!!」
マスターは弾幕を放った。
「甘い!」「何っ!?」
黒也んはマスターの動きを読んでいたかのように軌道を変えて後ろに回り込む。
「喰らえイナズマ蹴り!!」
間髪逃さず黒也んは空を引き裂くような蹴りをマスターに浴びせた。
「ぐあっ!」
マスターはぶっ飛び壁にぶち当たった。
「マスター!畜生なんで黒也んがメッダーソーもイナズマ組の技も使えてるんだ?」
ノフィンは恨めしげに疑問を漏らす。
「ははは俺はチイチイに擦りに擦られまくりマベアク中の全ての能力を手に入れたのだ!」
黒也はそう言って高らかに笑う。
「なんだと…エミナーさんの能力も、ピクの能力も、ワンダちゃんの能力も、永戸の能力も、菊谷の能力も、利空の能力も…殆ど手にしていると言うのか…っ!」
ノフィンは息を呑む。
チイチイの加護を得て全ての力を手に入れた黒也。
相当な強敵を前にノフィン達はなす術があるのだろうか?
一方の魔法乙女達にも黒也に見える彼だけのものではない異様な力が見えていた。
「この力は黒也さんだけのものではないわ!」
「他の人の力もいっぱいあるよ?」
「こんな相手、どうやって勝てるってのよ…!」
魔法乙女達はマスターに力を送り続けているが黒也はチイチイの加護だけで沢山のマベアク能力を手にしていた。
さあさあノフィンにマスター、黒也んにどう立ち向かう?




