共闘中の諍い
マスターとノフィンが共闘していたが魔法乙女達はマスターの様子に違和感を覚える。
「いけいけお兄ちゃん!」
スフレが一生懸命声援を送る中ロザリーは眉を顰めてマスターを見守っていた。
「どうかしましたロザリーさん?」
カトレアが聞く。
「貴女にはわからない?アイツ、ノフィンさんと張り合おうとしていると言うか…動きががむしゃらなのよ…」
ロザリーは深刻な表情を浮かべていた。
「確かに動きが大振りと言うか…何かに焦っているように見えるわ…」
そう言うはラナン。
ロザリーの言葉に気づきマスターは見るに本調子でない事が伺えた。
「マスターさんはノフィンさんと争っているのですわ…」
とプルメリア。
「お兄ちゃんは魔物と戦っているんじゃないの?」
「よく見なさいよスフレ…てかガキのアンタにはわからないか」
スフレが頭を傾げている中ロザリーが横から口を挟む。
「あーまたガキって言ったーうわあぁん馬鹿あぁ!!」
スフレは喚き出した。
「後でバタークッキー焼いてあげますから落ち着いてくださいな」
「うぐぐ〜バタークッキーの為なら我慢するもんね…」
プルメリアか宥める。
「やっぱりガキじゃん」
ロザリーはそう思った。
しかしロザリーはスフレより胸で負けている。
一方ノフィンとマスターは立ちはだかる魔物達と戦っていた。
飛び交う魔力と剣。
ノフィンは細身の剣を華麗に操り魔物を次々と斬り裂いていく。
「ノフィンさんかっこいいわ…」「あのお兄ちゃんも凄いね…」
魔法乙女達もノフィンの姿に見惚れだす。
(畜生畜生畜生…)
いっぽうマスターは自身よりノフィンに注目が集まるのが面白くないらしく、放つ弾幕に陰りがみえはじめる。
「うおおおぉっ!!」
マスターはヤケになり魔物に突進した。
いつもなら冷静に考えて相手の動きを読み、がむしゃらに突っ込む事はしないのだが今回は嫉妬の気持ちが勝り勝手な行動を取ってしまう。
魔物の牙がマスターに直撃。
「ぐあっ!」マスターの体が魔物の牙に食い込まれ、血飛沫が上がった。
「マスター!何をしているんだ!!」
ノフィンがマスターを魔物から救う。
「冷静になれ!何があった?」
ノフィンはマスターを叱る。
ノフィンよ自覚しろ!
「やばいかも知れないわよアイツ…」
「でもあれでマスターにはちょうど良いお薬になるのではないでしょうか?」
気にかけるロザリーの側でプルメリアは少し冷たく突き放す言動をした。
「どう言う事?」
ロザリーはプルメリアに目を向ける。プルメリアは何か、マスターに期待をかけるような強い眼差しをしていた。
「ここ最近マスターは驕りが強くなっているように感じました。だからだから、少し痛い目を見て助け合う大切さを学ぶ必要があるように思います」
プルメリアの言葉にカトレアは逆に心配する。
「しかしマスターがそれで壊れてしまったら…」
「でもでも、プルメリアが言うのだもの、彼女の言う事に誤りは無いわ。これもマスターの為に違いない!」
ラナンはそう言う。
「そうね…なんだかいけない方向に力を使ってしまっている気もするし…マスターを時には厳しく突き放す事も必要よね」
ロザリーは賛同。
一方マスターはノフィンを妨害していて中々進ませてくれない。
その結果ノフィンがマスターに手を焼く状況となっていた。
「マスター!チイチイを助けなきゃいけない!だからだから協力するんだ!」
「うるさい!救いの鍵でもなんでも無い癖に僕にいちゃもんをつけるな!」
マスターはノフィンの差し伸べられた手を叩き払う。
ノフィンとマスターともども息絶え絶えだ。
と言うのもノフィンはマスターを助ける方にシフトが変わってしまいより疲れが増しているように思う。
「くそうこうなったら…」
マスターは万札を取り出す。
「やめろこれ以上ガチャにお金をかけるな!破綻してしまうぞ!」
「構うものか!僕は救いの鍵の少年!そうでないアンタの言葉なんか聞くものか!!」
マスターは万札を使い精霊石を呼び出した。
「あぁマスターったらまた精霊石を!」
「魔力を無駄遣いしないで!」
ラナンとカトレアが気にかける。
「これで壊れるか、自らの愚かさに気づくかはマスター次第ですわ…それを乗り越えられなかったらマスターは救いの鍵としては荷が重かったと言うことでしょう…」
「救世主って重い試練が憑き物ね…もしあれでマスターが壊れてしまったらまた新たな救いの鍵を見つけるしか無いのかな?」
プルメリアとロザリーはマスターの行く末を見守る。
マスターは精霊石を使った。
「ヘルズゲートで迷いし使い魔よ!僕に力を貸してくれ!そしてそして共に行こう!!」
精霊石から鏡のような物体が出現し、それが割れると赤、黄色、虹色の玉が出現した。
虹色が最も強い使い魔で、黄色、赤色の順となる。
赤は弱いのでもっぱら強い使い魔の餌にするしかないがその存在だけでも強い使い魔には役にたつ。
「虹色の玉が2体…これは期待出来るかも知れないっ!」
マスターの心が躍る。
虹色の玉は2体現れていてそれはマスターの希望をくすぐった。
「マスターの魔力は大丈夫なの…?」
息を呑む乙女達。
「マスター強さが全てじゃない目を覚ますんだ「うるさい僕に講釈垂れるな!」
ノフィンが忠告するもマスターは聞く耳持たず。
赤、黄が次々と割れ、使い魔が産声を上げる。
そして虹に到達しそれが割れる。
「さあ来い来い!」
マスターは拳を握った。




