ゴシックはMAHO乙女
マスターは今も時折り549を開いては乙女達と遊んでいる。
「みんなこんにちは!」
「マスター!おかえりなさいませ!」
乙女達がマスターをもてなす。
「今日もおでかけしようか」
「本当?嬉しい!」
そしておでかけする。
とある市街地でマスターとラナンが語り合う。
「スーちゃんスーピィちゃんとお別れするときギャンギャン泣いて大変だったわ」
「そうだね。まだ子供の感性が残っていると言う証拠だね。それは良い事だ」
「どうして?」
「大人になってくると別れが当たり前のようになるし人間関係や仕事などに神経がすり減らされて悲しいと言う感情が薄れてきちゃうんだ。それは辛い事だよ」
「出来たら悲しい思いはしたくないな」
「そうだね。でも、悲しいと言う感情に耐性がつくと言うのも嫌なものだよ」
「そうなんだ、大人って難しいね」
マスターとラナンはテーブルを囲みながら語り合った。
そして戦いの時ーーー
「マスター、私の力を使って!」
「わかった。一緒に行こう!」
マスターはイベントをこなす。
そしてそして時折学園乙女のいるディオール学園にも足を運ぶ。
「まあマスターが直接お見えになるとは!」
「エリーです。よろしくお願いします!」
「エリーさんだね。魔法乙女達は優しいかな?」
「はい大変よくしてもらってます!」
マスターとエリーが語らう。
エリーは学園乙女の中心的人物であり、マスターと同じ力を持ってると言う事で学園内でも重宝されている。
「エリー油売ってないで勉強しなさい!」
そこでカレンのお叱りが入る。
とまあ、エリーは学園乙女達に振り回されてもいるが。
549を閉じると現実に戻る。
「549以外には生き甲斐が無いな…」マスターは深いため息をついた。
現実は虚しい。スマホに逃げるのはマスターの生き甲斐だ。
そこにいる間だけはマスターは無敵になれる。
毎夜22時にはギルドバトルが始まっている。
しかしマスターは大抵寝過ごしてしまう。
「あー今日もギルバト参加できなかった〜!」
落ち込むマスター。
しかし寝過ごして寝ていた方が健康には良いだろう。
夜22時は良い子は寝ている時間だ。
しかし拘りのあるマスターは参加出来ないと沈むのだった。
次の日仕事から疲れて549を開くと気になった使い魔がガチャにて登場していた。
そして、気になったマスターは使い魔にガチャを回す。
次々と召喚していくが結局好きな使い魔は現れない。
そしてマスターはストーリーを見ていない使い魔達の親密度を上げていく。
ストーリーを見たら聖霊石が現れるのでそれで上げていく。
課金して手に入れると言う方法もあるが課金はしたくない。何故かって?ピンチだからだよ。
確定の所でようやく手に入る。
大事に育ててあげよう。
ストーリー閲覧後あまり使わなくなるが。
549はいつ終わるかはわからない。
いやずっと続いて欲しい。
好きな乙女達だからだ。
好きなゲームは今までやっていたが殆どが終わってしまった。
未来永劫と言う文字は世の中には無い。
いつかは終わりが来ると言うのも定め…。
「お兄ちゃん、お兄ちゃんてば!」
スーが無邪気にマスターに話しかけてきた。
「スーどうしたの?」
「スー達、これからもずっとずっとずーっと一緒だよ!!」
満面の笑顔を向けてスーが放つ。
マスターはスーの頭を撫でながら目を細めた。
「そうだ、ずっとずっとずーっと一緒だ」
「うわぁいお兄ちゃん大好き♪」
この先の事を考えても仕方がない。
これからもこの乙女達《子》達を大切にしてあげよう。
「一緒に行こう!」
「元気にGO!」
マスターとスフレは今日もおでかけする。
リアルのマスターにもイベント(災難)は色々あった。
最近、落ち着きつつはあるが日々を過ごすのもまあまあ、活力が必要。
車を手放し、自転車で通勤。それだけでもまぁまぁキツい。
障金も最近は受け取れることになった。
それも、かなり努力を要した。
(性格など)変わる努力と言うが発達持ちにはそれは大抵無理だ。
発達には(環境を)変える努力が必要だ。
モニタリングで管理人と話す。
「ASDと診断されなかった人はパートナーに暴力振るったり酒に溺れたりね」
発達持ちを暴力人間と一緒くたにされるのは勘弁して欲しい。寧ろお人好し過ぎて生き辛いのが彼らなのに。
発達を相手にしてる人なのにわかってないなとマスターは冷めた目で聞いた。
マスターの場合、何か言われる度言葉に詰まって話せなくなると言う困った特性がある。
あれで思った事言い返せたらどれだけ楽だろうな。
ともあれ、今日もマスターの戦いは始まる。
気が向いたらオマケ特典で549のイベント書いてみたい。
ーーー549物語完結。




