スーピィの力
レイに抱き抱えられているスーピィが静かに漏らす。
「戦いを止めさせなきゃ…」と
「え?」レイはスーピィを見るがその時
スーピィの全身から眩い光が放たれた。
「え、スーピィ…」戸惑いを隠せないレイ。
ピカーーーーーッスーピィが一人でに宙に浮き上がり「やめてぇ〜っ!!」と叫んだ。
やがてスーピィの前世、ティラノサタンの姿がスーピィの上空に現れた。
「あれは…」
「いよいよ姿を現したかティラノサタン!行くぞキルワインダー!!」
「やめろロロイ!!」
マスターが止めようとするがそれを聞かずロロイが弾幕をスーピィにぶつけてしまう。
「反省しなさいっ!」
ところがスーピィが小さな手を突きかざすとティラノサタンの魔力がロロイの弾幕を弾き返した。
「くっ上空の邪悪な姿はまさにティラノサタン!私は間違っていない私には悪を成敗すると言う大義名分があるからだっ!」
ロロイはやや圧されながらもこう放つ。
「確かにスーピィは前世で悪い事をしてたかも知れない。でもでも、現世はこの力を良いことに使ってあげたい!」
とスーピィは力強く返した。
「いくら現世で徳を積もうが前世の悪行と人の恨みは晴れる事は無いのだ!ヘルギガント!!」
「ユグドラシル!!」
ロロイとスーピィの弾幕がぶつかり合う。
「うっぐっ!」
やはりスーピィの小さな体では強大な魔力に耐えるには無理があるようだった。
「僕だって!!」
レイが身を乗り出しながら吼えた。
「お兄ちゃん!」「スーピィは一人なんかじゃない、僕も一緒に背負ってやる!ロロイを倒そう!」
「うんっ!」
スーピィのティラノサタンのみでなく、レイの魔力が重なりあって本気のラブマックスが発動される。
「本気のラブが、マーーーックス!!」
「ぐはああぁい!!」
ロロイがぶっ飛ばされた。
「ロロイっ!」
マスターがロロイの無事を確認する。
そしてスーピィは「死ぬかと思いましたぁ…」と溢し安堵したのか、負傷の影響か崩れる。
「スーピィ、よくやった!」
とレイはスーピィを労う。
「みんな、よくやってくれたね」とマスターは微笑む。
「すまない、スーピィちゃん…」とロロイ。
レイは怪訝な表情を浮かべるがマスターがロロイに助け舟を出す。
「ロロイは悪いやつじゃないんだ。許してやってくれ」
「…」
レイは無言のままロロイを睨む事をやめなかった。
その出来事はロロイは猛省するようになるだろう。
これも因果応報である。
ロロイは行動に移した当初は自分の中にこそ正義があると思っていたようだ。
前世は悪者とは言え現世は少女であるスーピィを攫い傷つけた。
マスターやレイが止めなければスーピィも無事では済まなかったに違いない。
やった事は許されない。
いくら反省していてもレイやスーピィは罪を許さないだろう。
だから敢えて断罪の為に僕はロロイをいじめることにした。




