黒い魔力と白い魔力
女神とマスターの声で表情が和らぐロロイ。
これはいけるかも!?と女神とマスターは思った。
だがマスターと乙女達は気づいていなかった。
ロロイの中にある二人のロロイを。
ロロイは思考停止していたが脳裏にまた兎姿のロロイとロロイの前世が姿を現した。
『信じて良いのか?』
『信じるなまやかしだ。人の言う事なんて信用するものじゃないぞ』
『ぶち壊せぶち壊せ……』
表情がまた闇に覆われだす。
「うおおぉ信じぬ!大蛇!!」
ロロイは大蛇の弾幕を出現させる。
それに攫われるレイとスーピィ。
ーーー
「もうなんなの!?やっぱりガキの知恵なんて当てにならないじゃない!!」
とロザリー。
「いえいえよく頑張ったわスー! 」
ラナンがすぐに反応しスーを元気づけるがそれによってカトレアがまた一歩遅れてしまった事に血迷いだした。
「ムキーーーーーーッ!!」
「カトレアがキレちゃった!」
「あらまあなんて事でしょう…」
ーーー戦場
「くそっどうすれば良いんだ…」
マスターはロロイの黒い魔力を祓う方法を必死に考える。
『マスター!』
「君は…マァム!」
マスターの前に現れたのはマスターの前世、マァムの姿だった。
マスターに前世にあったマァムのスキルが蘇ってくる。
マスターはあらゆるマァムの技をマスターした。
「これは…」
『これは僕の技だよ。マスター、ロロイの黒の魔力を祓って!』
「うんありがとうマァム、一緒に行こう!」
マスターとマァムはデコピタをした。
「『本気のラブがマーーーーックス!!』」
マスターがめちゃラブマックスモードになる。
「うぅ…」
「スーピィ!」
スーピィが目を覚ました。
気を失ったままだとどうしようと思っていたレイは安心する。
「何故一人だけなのにラブマックスが!?」
といっぽう、マスターに息を呑むロロイ。
「君には見えていないのかい?君の中に兎の君と前世の君がいるように僕の中にも前世の僕がいるんだ!」
ロロイの目には確かにマスターとマァムの融合された姿が映っていた。
「くそうっ私は認めぬぞ!デモンズホーン!!」
「ルーミラージュ!!」
マスターの白の魔力とロロイの黒の魔力がぶつかり合った。
ロロイがなおも弾幕をぶつけてくる。
「禍レーザー!」「ドラゴンババーン!」「ヴァナルガンド!」
「ナデシコ!」「フレイヤ!」「ジーナコレクト!」
ロロイとマスターの本気の弾幕がぶつかり合う。
それでそれで、天災が巻き起こる。
稲妻が雨のように降りかかり、烈風が起こり、地割れも起こる。
「スーピィ危ない!」
「お兄ちゃん怖い!」
建物の瓦礫が次から次へと崩れていく。
レイがスーピィを力強く抱きしめ、瓦礫から守った。
「元に戻れロロイ!アルテミス!!」
「出来ぬと言ったはずです!デストロイヤー!!」
ドカンドカンドカン!!
グゥオオオオオオォッヴァアアアアンバリバリバリ!!
古代文明で築き上げられたエンドレス文明の大地が原始の地球の状態となる。
地球やジルハラードだったら大変どころの騒ぎじゃないだろう。
ーーー
「このままじゃお兄ちゃんとスーピィちゃんが!」
とスー。
「大変だわ、戦いを止めさせないと!」とラナン。
「でもどうやって止めさせますの!?」とプルメリア。
「ああもうっこの下手くそ〜!」とロザリー。
マスターに魔力を送っている魔法乙女達も騒ぎ出した。
ーーー
「二人とも戦いをやめて!」レイが涙目で訴える。
「終わらない!ロロイが元に戻るまでは!ルカソウル!!」
「いやどちらかが死ぬまでだ!ジャバウォック!!」
ドカドカドカドカーン!!
マスターとロロイ、どちらも本気の死合いをしている。
その時スーピィが「戦いを止めさせなきゃ…」と静かに紡いだ。




