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549物語  作者: チイチイノファン
549物語本編
17/56

エンドレス大監獄へ

「さあ私達でマスターに魔力を!」

「うんっ!」「はいっ!」

ラナンの号令に皆が答える。


「火の魔力よ!」「水の魔力よ!」「風の魔力よ!」「光の魔力よ!」「闇の魔力よ!」

「「真少年マスターに力を!!」」


5人の乙女の魔力がマスターに集まる。


マスターの背からは虹色の羽が生え神々しい光を放っていた。


「君達がくれた翼だから、僕は君達の為に戦う。一緒に行こう!!」


マスターはレイの手を掴み異次元に飛び込んだ。

飛翔とべ!戦いの空へ!


トンネルを潜り抜けると見渡す限り壊滅された後の街の姿があった。


「ここは…」

レイが周囲を見渡す中、マスターは淡々と答える。

「はるか昔に栄えたエンドレス文明の象徴だ。しかししかし神の怒りに触れ崩壊したと聞く…」


人っ子一人いなくなった街の残骸に降り立つマスター達。


そこに来た途端マスターに前世の記憶が蘇ってゆく。


「聞こえる…人の話し声、笑う姿、馬車の行き交う物音、そして笑顔が…」


マスターは目を瞑り口を紡いだ。


「え?何も聞こえませんが…人っ子一人いないし不気味な感じすらする街の残骸に過ぎませんよ?」

とレイ。


「僕は前世、ここで育った。そしてロイと言う貴族の少年に出会ったんだ」

マスターは前世の記憶に思いを馳せた。


『待ってよロイ!』『あははっこっちこっち♪』


駆けっこをする少女と少年。

それはそれはマスターの前世とロロイの前世。


マァムとロイの姿だった。


ーーー


ドンッ!

ロロイは壁に恨みをぶつけピースゥを睨む。


スーピィは打たれると思い身を守る。


「さあ前世のように威厳を見せてくれたまえ、我らを不幸に陥れた時のようにな」


ロロイは目を光らせスーピィを詰る。


「スーピィは何も知らない…お兄ちゃんのことも…ぜんせのことも…」


スーピィは自身に覚えはなくただ嗚咽を漏らしながら縮こまるばかりである。


「何故かわい子ぶる必要があるのです?貴女にはあるのでしょう?全てを滅ぼす力が…」


低い声で脅すロロイ。


そこにはかつての紳士のロロイの姿は見られない。

ロロイは姿までも闇堕ちし、全身に影が覆いだした。


「その可愛い姿と声には騙されませんよスーピィ、いやティラノサタン!」

ロロイはスーピィに攻撃を展開する。


「やめろっ!!」

そんな時マスターとレイが叫んだ。


「むっ!マスター…」

「お兄ちゃん!」

ロロイとスーピィが声の主に振り向く。


「スーピィは何も関係ない!」

「関係無いはずはありません!私は感じたのです!その子は紛れもない前世の宿敵!」


マスターとロロイが衝突する。


「前世は何であれスーピィは僕の妹だ!危害を加えると僕が承知しないぞ!」


レイも声を張り上げる。


「威勢の良い坊やだこと…では見せてあげましょう。この子の前世を!」


ロロイはスーピィの頭を鷲掴みにし持ち上げる。


「た…助けて…お兄ちゃ…うあぁー!!」


スーピィの体に黒い魔力が送られて行く。


「やめろロロイ!自分を穢すな!!」

「ふっ、それはスーピィちゃんに言ってくれますかな?その子が私を穢したのですよ?」


ロロイは邪険な笑みを浮かべて言葉だけは丁寧に返す。


するとスーピィは気を失いその代わり何かの動物の骸の仮面のような物体が姿を現した。


『我ハティラノサタン…コノ世ノ法則ヲネジ曲ゲテルモノナリ…』


黒い魔力に包まれティラノサタンはこう唱えた。


スーピィは地面に崩れる。


「ふははははははっ!!」

ロロイは顔を闇に覆ったまま気が狂ったように笑い声をあげた。


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