前世の因縁
マスターとロロイは手を繋ぎあってデートをしている。
「今日はどこに行こうか?」
「港で何か催しをやっているそうですぞ。客船で優雅にランデブーでもしましょうか」
と語らい合う。
(本当に僕にはロロイしかいない。この胸のトキメキを感じるのはお前しかいないよ。ロロイ…♪)
(マスター、本当に君は美しくてかっこいい…。今は同性でもそんなの関係ない。例え同性でも君は僕の彼女だ!)
そう相思相愛の仲でマスターとロロイは繋がっていた。
前世はマスターはマァムと言う少女、ロロイはロイと言う騎士の少年だったが身分の違いから繋がる事は叶わず、心中をした。
そして生まれ変わり、皮肉ながら同性となってしまったがこうして繋がっているのはやはり前世で恋人同士だったからと言うのもあるのだろう。
そして二人は港に着く。
マスターとロロイは船の中で交わる。
そんな時ロロイが不快感を露わにする。
「どうした船酔いか?」
「おかしいなこんな事無かったのだが…」
マスターはロロイを休ませる。
「このままじゃ肌を重ね合うのは無理のようですな」
「僕はお前のゲロでもありがたく受け取るぜ」
こう冗談を言い合っていた。
そんな時桃色のフードを被った少女がマスター達の前に立っていた。
「うが…うぁ…!」
ロロイはその少女を見るやいなや原因不明の張り詰めた気持ち、悪心に見舞われる。
(なんだこの子は…なんの変哲もない普通の女の子なのに嫌なオーラを感じる…)
マスターもその少女に嫌な感じを覚える。
「こらダメじゃないかスーピィ知らない人についていっちゃ!すみませんでした」
ある少年が少女の手を引っ張りマスター達に謝る。
「いえいえ…」
マスターは謝る。
「ハァハァ…」ロロイは体力を使い切ったかのように息を切らしていた。
「船酔いの原因って…」
「いや船酔いじゃなかったみたいだな…」
とマスターとロロイは囁き合う。
「あの少女、一見すると普通の可愛い女の子だけど前世に謎があるようだ」
「そうかもな…」
と。
一方でマスターは(前世でどんな関係だったかわからないけど現世で敵と見なすのは間違っていると思う。しかしもしまた会ったらどう顔を合わせれば良いのだろう…)と思うのだった。
そんな時そんな時、船が傾いてしまう。
「どうしたんだどうしたんだ!?」
理由は客船の荷物が過積載だった事だ。おまけに余分な水を排出して船のバランスを保たなければならないがそれを怠っていたのもある。
そしてそして極め付けが船長がど素人だったことだ。
「あわわ!」
「大丈夫だよ僕が守ってあげる!」
ロロイはスーピィに会ってからと言うもの、謎に体調を崩しているので今はマスターがロロイの彼氏的な立場になっている。
マスターはロロイを大事な恋人を守るように抱きしめこう励ました。
「怖いよ怖いよ」ロロイは幼児退行したかのようにマスターに泣き縋っている。
『お客様はこのまま船の中に居てください決して外に出ては行けません!』
アナウンスが響く。
しかしそれを当てにしてはならない。
マスターの勘がこう知らせた。
「外にでるぞ!」
「でもアナウンスでは中にいろって…」
「当てにしてはならない。それで酷い目に遭う事くらい知ってるんだ!」
マスターは外に出ようとめがける。
「君!おとなしく中にいなさい!」
大人が引き留めるがマスターは足を止めなかった。
そしてマスターは兄らしい少年と逸れたかの少女を見かける。
スーピィだ。
「うわぁんお兄ちゃんがお兄ちゃんが!」
スーピィは泣きじゃくっている。
(どうするどうする?置いていくか?この子はロロイが言ってた敵なんだろう)
マスターはスーピィを置いて自分達だけ逃げようと走った。
ガタンッ!
「うわっ!」
また船が傾く。
「うわーんレイお兄ちゃあぁん!!」
スーピィはまさに海に落下しかけていた。
「くっ!」
マスターは身を乗り出した。
「僕の手に掴まれ早く!!」
マスターは手を伸ばした。
スーピィが手を伸ばすとマスターはスーピィの小さな手を引っ張り傾きそうな船の甲板をよじ登った。
そして救命胴衣をそれぞれ着させる。
それを装着すれば万が一溺れても浮き上がる事が出来る。
「ここを脱出しないと死んじゃうぞ!」
マスターはロロイとスーピィを助ける。
ロロイは「マスター…なんでこの子を…前世の敵を…」と唱えた。
ゴマ乙では魔法乙女、学園乙女の他、悪魔乙女と言うのも登場します。
魔法乙女、学園乙女共々個性的で魅力的なキャラクターですが悪魔乙女も負けていません。
ゲームゴマ乙と本作は人物、国の名前とかずらしてて設定も少しずつ違います。
ただキャラなどはある程度似せてはいます。
*ノファンが覚えてないとかではなく敢えて違うようにしています
ロロイは実はアンの使い魔だった→ええそうですな




