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549物語  作者: チイチイノファン
549物語本編
12/56

まりりんを救え!

「ラナンちゃんと言ったね、私に近づかない方が良いよ…」

まりりんはそう言いだした。


「ますますほっとけないよ!まりりんは一人じゃないよ!」

ラナンが懸命に励ます。


「私は一人よ!こうやっていつもいつも失敗してきたのよ!どこに行っても嫌われるの!友達が出来ても今のように失敗して誰も彼もが離れていった!!」


まりりんは怒号をあげた後嗚咽をする。

ボロボロと出る涙が悲しみを物語っていた。


ーーー

「そうなんだ…私も同じ…」

「ラナンさんも!?」


相談に乗ることにするラナンだったがまりりんの話を聞くとラナンはますます感情移入しまりりんをほっとけなくなる。


まりりんはそれに驚く。


「私だけかと思ってた…だから誰にも相談出来なくて…」とまりりん。


「私もね。火事に遭って目に光を無くしたまま笑うお父さんとお母さんの顔が目に焼き付いて離れてくれないの。暫く前はまりりんと同じ、誰にも心を開けなくて根暗と馬鹿にされてた…」

ラナンは話す。


まりりんは思った。今のラナンは根暗とは言えない。例えるなら太陽のように明るい性格だと。


「どうやって立ち直ったの?」

「マスターが助けてくれたの」

ラナンは目を細め答えた。


ーーー

「火が怖いのかい?」

「はい、火を見るとどうしてもあの時の事を思い出しちゃって…」

「火が怖いままだと料理も出来ないし寒い冬に暖も取れないよ。僕が克服させてあげる!」

「本当?」

「本当、だからだから、前を向いて」

ーーー

「あの時のマスター、とても輝いて見えてた」

ラナンはぽおっと頬を赤らめていた。


「そうだ!」

ラナンは閃いた。まりりんの心をマスターが開いてくれるのでは無いかと。


「まりりん、喫茶店にマスターがいるの。とても優しくて親身になってくれる人よ!マスターなら貴女の心を開いてくれるかも知れない!」


ラナンはまりりんに提案をかけた。


「私、明るくなりたい!この暗い性格をなんとか変えたい!」


「だったらだったら話は早いね!マスターの元に

元気に行きましょう〜♪」


そしてそして。


「ああ〜♪もう迷わないで〜希望の時を〜アナタに託し〜♪」


*…歌詞:飛翔戦いの空へ。


ラナンは歌いながらまりりんを喫茶店まで連れ出す。


やがて喫茶店が見えてくる。

牧歌的な雰囲気で西洋の良いところ取り取りな感じの良く出てる喫茶店と言った感じだ。


カランカラン♪


その音は客の知らせの合図。

そこにはマスターをはじめ、乙女達が接客など色々な対応に回っていた。


「あぁ〜ん!」バリーン!

「スー皿を割ったの何度目よ!」

ロザリーがスフレを叱る光景が目に映る。


「み、見苦しいところを見せちゃったね…」

「う…うん…」


ラナンは苦笑いを浮かべる。まりりんはそれよりもあんな小さな子まで仕事をしてるなんてとかえって感心していた。


スーは11歳。

一番幼い。しかし能力は優秀で通っている学園でも飛び級でラナ達と同じクラスに通っている。


しかし子供らしい無邪気さ、我儘な性格はそのまんまの11歳だ。


「ともかくマスターの所に行きましょう♪」

ラナンは太陽のような笑顔でまりりんを連れ出した。


「マスター!」

「ラナン!その人はお友達かい?」

マスターとまりりんが初対面。


「中山万里です」

「マスターだよ。ここの喫茶店のマスターをしている」

互いに自己紹介をしあう。


「それでねそれでね、この子の悩みを聞いてほしくてね」

「ふむふむ、火事がきっかけで性格が暗くなって人間関係も上手くいかなくなったと?」

「うんだからだからマスター、この子の心を開いて欲しいの」

とラナン。


「わかった。なんとか助けてみせるよ!」

「ありがとうマスター!」

「ありがとうございます!」


そしてまりりんの更生計画が打ち出された。


「火は怖く無いよ。僕達人間は火によって恩恵を受けているんだ」

マスターは色々まりりんを導くのだが。


カチリッ。火を灯した瞬間の事だった。


「浄化の舞!」

ザパーン!全てが水で無しになった。


喫茶店も水浸しになってしまった。


客からは大クレームが殺到。


「ごめんなさいごめんなさいラナンさん!」

「まりりんは何も悪くないよそんなに畏まらないで」

ラナンもラナンでまりりんを宥めるのに必死な結末になった。


まりりんはその後別の誰かに助けられるのだが…。


それはまた別のお話…。



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