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疑問の再配置
この時点で、私の手元に残ったのは、「説明できた理由」ではなく、説明できなかった理由の束だった。
見えていない。
聞こえていない。
匂いでもない。
触れてもいない。
だが、それでも反応は起きる。
私は一度ノートを閉じ、「もう無理だ」と思う代わりに、別の問いを立て直すことにした。
――他に、何があっただろうか。
考えてみれば、人間が知覚できない現象など、珍しくもない。
それは信号なのか。
それとも、感覚そのものなのか。
分からない。
だが少なくとも、彼らは、何かを感じている。
それは、人間には知覚できない何かだ。
私はここで、人間には知覚できないが、確かに存在すると認められている情報伝達
を、改めて洗い出してみることにした。
それらは決して荒唐無稽ではない。
むしろ、既に教科書に載っているものばかりだ。
問題は、それらをすべて並べたあとに、なお残る空白があるかどうか。
それだけである。




