10/3 教会ウォッチ2 普遍・正統・抗議
最後のだけ毛色が違う。「単性」でもよかったかも。
[世界史小噺]
教皇庁がバチカンにある。仮にこれを知らない小学生でも、バチカン市国の存在くらいは知っている。それほどに有名な話だ。
ところで、世界史で教皇が大きく絡む話とは何か。
大シスマ? 十字軍? 宗教改革?
確かにこれらは正解かもしれないが、これらには共通した背景となるものがある。
公会議(宗教会議)だ。
大シスマの収束を宣言したのはコンスタンツ公会議だし、十字軍はクレルモン宗教会議で、トリエント公会議は対抗宗教改革に関わる(シュマルカルデン戦争でも有名)。
しかし、普通我々が教わる公会議に、「バチカン公会議」はない。
コンスタンツはドイツの都市。よく知られているコンスタンティヌス大帝ではなく、その息子コンスタンティウス2世から取ったらしい。アリウス派を信仰していた。「背教者」ユリアヌス帝の前任。どちらかと言えばコンスタンス1世(コンスタンティウス2世の兄弟)の方が近いような気もする。
クレルモンはフランスの都市。現在のクレルモン=フェラン。サンチャゴ=コンポステラへの巡礼の経由地らしい。
トリエントはイタリアの都市。これはドイツ語読みで、イタリア語読みで言うトレント。オーストリアの「未回収のイタリア」と言えば南チロルのイメージが強いが、トレントもそうであった。
実は、バチカン公会議は比較的最近に行われた公会議である。
第1回(1867-70)は教皇不可謬説を唱え、第2回(1962-65)は現代カトリックの方針を決めるものとなった。20世紀までカトリックは「科学」にほとんど対応できていなかったのだから驚きだ。
第2回バチカン公会議が終わった後に現れたヨハネ=パウロ1世の話をしようかとも思ったが、自分の稚拙な説明よりも分かりやすい動画がYoutubeに転がっているのでそれを参照されたし。だが陰謀論系の動画はあまりおすすめしない。
[今日思ったこと]
最近、本当に色々なことに気乗りしなくなってきた。そんな時、あなたはどうしますか?
自分はラノベを読み出す。だがお金がないので、web小説限定。
直接ネットで検索をかけると時間がかかりすぎてしまうので、とりあえず家の近くにある書店を覗く。目印は「クソ長タイトル」もしくは「○○(サイト名)発」の二つ。
とりあえず適当に選んで見てみた。
キツい。死ぬほどキツい。
東大(らしき大学)を主な舞台としていたのだが、一・二年が教養学部に入っていないのがまず気になった。これに関しては「創作だから」と言われれば何も反論ができないので問題は無い。
それよりももっと気になるのが、東大生のくせして言動がアホっぽいのだ。
「大学生のあるある」を面白く描写しようと思うのは分かるのだが、その設定のせいでリアリティが無くなってしまっているというか、何というか。俺ガイルに出てくるキャラクターの方がウィットに富んでいるような気がする。高校生やぞ。
自分の例を挙げるセンスについては置いておいて、10話くらいでそっとしておいている。後半に行けばもしかしたら筆者の力量が向上しているのかな、と思い読み続けようとはしている。
それに、物語全体の枠組みは面白い。
タイトルを「教会ウォッチ4 僕らは共同の墓地に埋まっている」のどちらかにするか悩んでいたのは内緒。
最初の下りでカール/オットーの戴冠を思いついた人は、あの、何というか、騙されててください。
もしあなたの好きな小説を貶してしまっていたら、すみません。




