1/12 大陸貴族とイギリス貴族
[今日のタイトル]
ランキングにイギリス貴族への敬称を解説しているエッセイがあった。
色々と縛りがあって大変なんだなぁと思った(小並感)
が、大陸貴族もなかなか面倒くさい。
自分は便宜上「大陸貴族」と呼んでいるが、イギリスの貴族制度とヨーロッパ大陸諸国の貴族制度は異なる。ビザンツ由来の貴族制度も異なる......はず? 中世セルビア王(帝)国とか、中世ブルガリア王(帝)国とか。
同じ「公爵」でも、イギリスでは「プリンス」や「デューク」であったり、ドイツでは「プリンツ」や「ヘルツォーク」であったりするところからも明らか。
実は自作小説に登場するヨハン・ザクス=エルンストくんのお父さんのことを「デューク」と表現してしまっている場所があるが、正しくは「ヘルツォーク」である。これを投稿したら直す。
そしてヨハンくん自身の称号について。ずっと「公子」と言っているが正しくは「公世子」であることは前に指摘したが、これはドイツでの話。イギリスだと父親の従属称号の中でも最も高いものを長男のみが名乗れた。つまり伯爵の長男は子爵を名乗ったりする。
そして諸侯の法定相続人に与えられる称号をドイツ語で表すと「エルププリンツ」となる。
ちなみに諸侯の中でも大公と公の法定相続人は別格で、「エルプグロスヘルツォーク」や「エルプヘルツォーク」を名乗った。ヨハンくんの正式な称号は後者。
最後に問題にしたいのが爵位と家名の問題。
イギリスではまず○○爵と××家は一致しないという話があったが、ドイツでも部分的にそうと言える。
ヨハンくんの家名「ザクス=エルンスト家」の元ネタはヴェッティン家のエルネスティン系。
その家は伝統的にザクセン選帝侯(後に王)を務めていたので、分家は「ザクセン=〇〇家」と呼ばれるようになるのだが、大元はヴェッティン家である。
しかし持っている称号を「ザクス=エルンスト公子」としてしまったので整合性がお粗末になっている。
ヨハンくんの家名がいつのまにか「ヴェッティン=エルンスト」とかになっていたら察してほしい。
高校世界史で出てくる、ルターを保護した「ザクセン選帝侯フリードリヒ」はエルネスティン系です。
「賢公フリードリヒ3世」と書けば3文字削減できます。加点されるかどうかは別にして。




