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棘の芽

 2024年12月9日23時8分東京、突如として空に眩い光が差した。その光は太陽のように輝き、澄み切っていて、月のように白く輝いていた。その光は関東全域を覆いつくし、すべてを明るく照らし出した。光が消える、何も起きていない様に見えるが私の知らぬ間に魔法少女の棘の芽が生まれていた。。。

 私の名前は暁月あかつき 朱音あかねある日、東京に差し込んだ光を浴びた時から幻覚が見える。黒く不気味な者がそのあたりを彷徨っている、これが見えているのはどうやら私だけみたいだ。

 きっと眠れば幻覚も消えるだろう、そういう安直な考えとは裏腹に(き、消えてない。。。)夢からまだ覚めてない?そう思いほほをつまむ。痛い。でも幻覚は消えていない、どうすれば良いのだろう。

 人に話してもただの異常者としか思われないだろう。とりあえず学校へ行くか、玄関を開けるとそこには、、

「あ!朱音ちゃんおはよう!」

 そこには私の唯一の親友の夏井なつい 小夜さよが待っていた。

「おはよ」私がそう返すと、小夜はにっこりと笑った。小夜が不思議そうな顔で聞いてきた。

「朱音ちゃん顔色悪いけど大丈夫?」

 そう言われたが唯一の友達に昨日の夜から化け物が見えるなんて言えるわけがない、わたしはこう答えた

「大丈夫だよ‼そんなことより早く学校行こ」

 そういって歩き始めて5歩ぐらい進んだところで小夜が話し始めた

「昨日の夜一瞬空めちゃくちゃ明るくならなかった?」

「え?あ、そうだね」

「だよね!意味わかんないと思うけど私あの光見た後よくわかんない人間みたいのが見えるようになったんだよね~嘘みたいだけど」

「私も見える!!!」つい大きい声を出してしまったと思い両手で口を隠したが遅かった。

「え?朱音ちゃんも見えるの?」

「うん、私たち二人そろって同じような幻覚見るなんて変な話だね」

「そうだね、大丈夫なのかな私たち」

 小夜がすこし不安そうな面持ちでそうつぶやいた。私はそれを聞き思わず立ち止まってしまった、その瞬間私の前にいたはずの小夜が消えた。いや消えたんじゃない、下に落ちたのだ。

 私は慌てて落ちた場所を見たするとそこには化け物がいた、そして化け物は小夜の足を掴んでいた。私は怖くなり一人で逃げてしまった。(ごめん!小夜ちゃん!)そう思いながら一目散に走っていると学校に到着していた。(小夜ちゃんどうなったんだろ、、もしかして死んじゃったりっしてないよね、)そんな考えを頭の中で巡らせながら私は教室へ向かった。

 小夜はもちろん学校にはいない。(一時限目は体育か、、寒いし嫌だな)そんなことを思っていると、

「朱音!ちょっと来て」

 そう呼ばれ私は体育の先生のもとに向かった。するとそこには小夜がいた。(あれ?なんで小夜ちゃんがいるの?)私は疑問に思い先生に聞いてみた。

「先生、どうして小夜ちゃんがここにいるんですか?」

 そう聞くと先生はこう答えた

「いや~なんかね~この子がいきなり校庭で倒れててさ~それで保健室に運んで来たんだけど何も異常がなくてさ~」

 先生がそういうと小夜は立ち上がり言った。「どうして逃げたの?朱音ちゃん」

 そう聞かれ私はこう答えた。

「だっていきなり化け物が小夜ちゃんの足を掴んでたから怖くなっちゃって、、ごめん」私がそういうと「そうだよね、少し話があるからついてきて。」喧嘩になっちゃうのかななんて思い小夜についていく

「朱音ちゃん聞いて!頭がおかしくなったって思うかもしれないけど、私魔法少女になったみたいなの!」は?私の頭の中はクエスチョンマークで埋め尽くされた。

「は?魔法少女?」思わず声に出してしまった。でも私の声は小夜には聞こえていないようで、「魔法少女!すごいでしょ!朱音ちゃんにもなって欲しいなって思ってさ!これ!!」

 そう言い私に指輪を差し出してきた。私はそれを受け取り言った

「え?これを渡されても、」私がそういうと小夜は腕を天に掲げながら叫んだ。すると小夜の体が光に包まれ次の瞬間そこにはいかにも魔法少女みたいな服装をした小夜がいた。

「どういうこと??理解できない」私がそういうと小夜が言った「朱音ちゃんが逃げた後に妖精さんが助けてくれたの!」小夜の肩を見ると小さな黒いダルマが乗っていた

「ひぃ!」思わず声に出してしまった、ダルマの姿は真っ黒で、表情は口だけ笑っており腹の部分には”凶”の字があり表面には細かいヒビが入り、そこから黒い煙が漏れている、白目で正直言うと気色悪い、私が話し始める

「妖精というより悪魔?」

「な!悪魔じゃないよ!」

 小夜が怒っているが気にせず話を続けた。

「で?小夜ちゃんは私に何か手伝って欲しいの?」小夜は怒っていた顔から一変し笑顔でこう言った「私と一緒に魔法少女活動をして欲しいの!」まぁそんなことだろうとは思ったけど、、ふと私は思った。なんで私だけ見えるのだろうと、しかし考えてもわからないので小夜に聞くことにした。

「ねぇ?なんで小夜ちゃんにはあの化け物が見えるの?」私がそういうと小夜が「もちろん!魔法少女に選ばれた人だけが見えるみたいなの」なるほどそう思っているとダルマが話し始めた

「朱音やっけ?魔法少女にならん?」

「え?なんで私?」私が聞くと小夜が言った「朱音ちゃんは妖精の姿が見えてるみたいだから、きっと魔法少女になれると思うの!」普通にかんがえてみればおかしな話だ、もちろんそう簡単に鵜呑みにするほど頭は悪くない、ダルマに話かける

「魔法少女になるってどういうこと?それにあなたはなに者なの?」

 ダルマが話始める「すまん申し遅れた、俺の名前は禍達磨まがだるまっていうんよ、まあダルマでええわ。俺は少女たちに”希望”と”力”を与えるように神から言われて地球にきた、目的はそれ」

「え?つまりあなたは地球を救いに来たの?」私がそう聞くと禍達磨は頷きながら話を続けた。

「まあ、そんな感じやな、俺の力を使って魔法少女になって悪と戦えばええ」なるほどそれなら話はわかる、でも私は疑問に思ったことを聞いた

「どうして私なの?小夜ちゃんもだけどなんで私まで?」するとダルマがこう言った。

「それは知らんな、神が決めたことやけん」私は驚いた。だってそんな理由で化け物と戦えっていうからまるでメリットがない

「ダルマ、私達に何もメリットなくない?どうして私たちが何の恩恵もなく化け物と戦わないといけないの?」かぶせるようにダルマが話始める

「お前この先への希望ないやろ、」

「は?何急に、そんなのあるに決まってるでしょ!」私がそう言うとダルマが言った

「嘘やね!だってお前一年前に両親事故で死んどるやろ?」私はそれを聞き固まった。確かに去年に両親は交通事故で亡くなったしかしなんでこの妖精が知っているのだろう?

「なんで知ってるの?」私がそういうと禍達磨が答えた。

「それは神に使える妖精みたいなもんやけんわかるわ、そーやね朱音、お前が魔法少女になったら何でも願い叶えちゃろ」そう禍達磨が言うと私は勢いよく立ち上がり言った。「本当に!」私がそういうと小夜が割り込む様に入ってきた「朱音ちゃん!魔法少女になろうよ、私も一緒に戦うから」その発言を聞いた禍達磨はこう言った。

「小夜、お前はお前の管轄内でだけで活動してもらうけん一緒に戦う事はできんとよ」すると小夜が怒り出した

「はぁ?なんでよ!私も一緒に戦わせて!」小夜がそういうと禍達磨はため息をつきながらこう言った。

「はっきり言うけどお前ら魔法少女としてまだ未熟すぎるんよ、だからお前が入る余地なんてないと」そう言われた小夜は少し怒りながらも納得したような顔をした 私は正直言って私には願い事などなかった、両親が事故で死んだ時なにも感じなかったからだでも今は違う、「分かった魔法少女になるわ」私がそういうと禍達磨は笑いながらこう言った

「よし!じゃあ朱音には願い事を一つ叶えてあげる、何がいい?」そう言われ私は考えた。このまま小夜を一人で戦わせるわけにもいかない、そんな時に思いついたのが昨日の光の事だ。「あの光の正体を教えて!」私がそう言うと禍達磨は頷いた

「あれは魔法少女が生まれるときの光やね」それを聞き私は思った、え?それだけ?ダルマに聞いた「もっと詳しく教えてよ。」そういうとダルマが言った「それ答えたら2つ願い叶える事になってしまうけん教えられんね」私はそれを聞いて諦めた、すると小夜が禍達磨にこう言った。

「じゃあ次私!」それを聞いた禍達磨は呆れた顔をしながら言った

「お前はもう願い叶えたやろ」小夜が言った

「はぁ!?なにそれ?私の願い叶ってないんだけど!」

「お前が曖昧な願い言うのが悪いやろ!!なんや幸せになりたいって」そう言うと2人は喧嘩をし始めた。私はそれを見ながらため息をついた「それで魔法はどうやって使う」ダルマが思い出したように言う「そうそう、魔法少女はそれぞれ能力があるんよ、大体は魔法を使っていけば願いが叶うような能力なんやけど朱音の願いよくわからんかったけんな、今回は特別に2つ願い叶えちゃる」なるほど。つまりは魔法少女の能力は個人差があるのか、少し考えた後こう言った。「この世から悪者を消し去りたい!」それを聞いたダルマが言う「おお~魔法少女らしい願いやねかなえちゃろその朱音がもっとる指輪つければ変身できるよ」そう言われ指輪をつけた瞬間私は光に包まれた。そして魔法少女の衣装に包まれ、変身が完了していた

「おお~やっぱり似合うね朱音ちゃん!」小夜がそう言うが正直恥ずかしいのでやめてほしいと思った。「まあ~これで2人は魔法少女になったわけやけど、お前らのするべき事は街に蔓延る”影喰”(えいしょく)ってのをぶっ殺せば良い、影喰ってのはお前らが言っとるバケモンのことや影喰は人間の心の闇や負の感情が具現化した存在。嫉妬、孤独、自己否定、絶望一ーこういった負の感情が溜まりすぎたとき、影喰として現れる。彼らは人間の負を喰らい、さらに闇を拡大する。早めにぶっ殺さないけん奴らやね、」

「なるほど、じゃあ早速行こう!」私がそういうと禍達磨はため息をつきながら言った「今行っても勝てんよ、あいつらなんも分かってない普通の人間が勝てるような奴らやないしな」

「え?じゃあどうするの?」そう小夜が聞くとダルマが言う

「魔法少女になったんやし魔法の使い方学べばええやん」すると小夜の顔が明るくなった「それいい!朱音ちゃん教えて!」

「うんいいよ~」私はそう言い禍達磨に聞く。「どこで教えてくれるの?」するとダルマが答えた

「それは俺に任せとき!」そういうと私たちは森の中に移動していたダルマが口を開く「まずは木とか虫で試してみようか!」「え?虫はやなんだけど」私がそういうとダルマが「木でいいわなんかしてみろ!」

「なんかしろって言われても魔法の使い方なんて知らないし、、」そういうとダルマは大きくため息を吐き言う「何でもいい!木に向かって力でも入れてみろ!」そう言われて木に向かって力を入れてみる、が何も起きない「何も起きないじゃん!」ダルマが切れ気味に言う「殴ったりもしてみろ!」そう言われたのでとりあえず殴りかかってみる、すると木がプラスチックのようになる「は?」私がそういうと小夜が言った。

「すごい!朱音ちゃん!」私は少し照れながら「そうかな~」なんて言っているとダルマがこう言った。

「面白い魔法やな、殴った()()の性質を逆にするなんてな」

「次私の番!!」小夜がそう言うとダルマが言う

「ほなやってみようか!」小夜はそれを聞いて手を前に出して力を込めたすると小夜の周りにナイフが出てきて木に飛んで行った

 。木にナイフが刺さるとナイフが消える、「やった~!!できたよ~」小夜は無邪気に喜んでいる私はそれを見て少し複雑な気持ちになった

「まあこんな感じでええやろ」とダルマが言うと小夜は満面な笑みでこちらを見る。私はそれに気づき言う

「次は禍達磨の番!」それを聞き禍達磨が言う

「あ~俺はいいわ、それよりも朱音お前の能力の方が面白いからそっちをもっと見せた方がいいわ」そう言われ少し不満に思うがしょうがないと思い聞くことにしたすると小夜が言った。

「えー私気になる!やってよ~!」そういわれ渋々私は次は岩にを軽く叩いてみる今度は岩が水のように変わった。それを見た小夜が「すごい!」と言った私は少し照れながら「そうかな~」

「能力が分かれば魔法少女としてはもう十分やね、まああとは能力の精度とコントロールぐらいか」ダルマが言ったが私には疑問があった。

「あのーこれどうやって解除するの?」そう聞くと禍達磨は言った。

「お前の能力は殴った物の性質を逆にするんやけんもう一回殴れば元に戻るっちゃない?」それを聞き私はもう一度岩を殴ったすると元に戻った

「なるほど」私が言うと小夜が割り込む様に言った。

「ねー早く帰ろうよー私もう疲れた〜」そういわれ時計を見ると7時30分だったそうだ今日は平日だ学校に行かないといけないのだ、そうすると禍達磨が言った

「よし!じゃあそろそろ行くか!」それに続き小夜も言う

「朱音ちゃん学校に遅れるよ~」2人が急かすので私も急いで準備をし3人で学校に向かった。

 そんなこんなありしっかり遅刻した、担任の先生が言う「あなた達はまた遅刻ですか!ほぼ毎日遅刻して来てどういうつもりなんですか!?」「本当にすいません、少し体調が悪くて」

 すると先生はため息を吐き席に戻るよう指示し朝のホームルームを始めた。そして一時限目、校庭に集まり体育の時間が始まり先生の説明を聞いているとあの化け物が現れた。魔法少女とダルマ以外はすべて時が止まった様に動かない。急な事で止まっていると

「なんしとると!はよ変身して影喰を殺せ!お前らの仕事は街を守ることや!!」そう禍達磨に言われ急いで指輪をはめ変身する。「あの影喰は見た感じ弱い部類や!お前らでも殺せると思うけん頑張れ!」それを聞き私は飛び出す。小夜は私が飛び出したのを見て後を追いかける

「ちょっと!朱音ちゃん危ないよ」そう言うと私も化け物が追いかけてきた「え?ちょっやば!!」それを見た小夜が手にナイフを飛ばすと確実に影喰にダメージが入ってる、そして小夜が影喰をどんどん攻撃していると禍達磨が私に言う「おい!朱音!お前ももうちょい戦わんかい!」が、私は反論する「無理よ!殴ったものの性質を逆にするって何よ!何の役にも立たないでしょこの能力!」そう言っていると小夜が影喰を倒した「やったー!勝ったよ~朱音ちゃん~」そう言うとダルマが言う

「何言っとるの?これからやねんお前の能力は」そう禍達磨に言われ私は混乱した、すると背後から影が私を襲おうとしたその瞬間小夜が飛び出てナイフを飛ばしたそして私の前に来て言った。「大丈夫?」私は少し照れながら言う

「ありがとう小夜」それを聞き小夜は笑顔で言った

「いいって!友達だもん!」そう言われた

そんな会話をしている遠くで黒いローブをまとった人物が2人を見ながら言う

「お前たちも、選ばれし者か.....」

お読みいただきありがとうございました。めちゃくちゃな初心者が書いたので意味不明な点等があると思いますがご了承ください。m(-_-)m

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