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隠れ家的な何か?

「知り合いにダンジョン・コーディネーターがいるのか?」



 翌朝、俺たちはダンジョン・コーディネーターに会いに行くことになった。先にダンジョンに関して色々手解きをしてもらった方がいいだろうという話になったからだ。



「うむ。業界では名の知れた男じゃ。彼奴から手解きを受けたとあれば、ファル公の奴も納得するじゃろう。」



 「覚悟を決めてから来い」という伝言を貰っていたので、それなりに準備をしてから来いという意味も込められているのだろうと解釈した。素人丸出しの状態で行ったら、アイツに馬鹿にされそうだし。



「おお、言うとる間に着いたぞ。ここじゃ。」



 奥まって目立たない一角に入り口があった。一目見ただけでは、そこがダンジョン・コーディネーターの事務所とはわからない。他の所はデカデカと看板が掲げられているのに。



「ホントにここなの?なんか怪しげな店でぼったくられたりしないよね?」



 ダンジョンの話にはつきもののボッタクリ商店みたいなのだったらイヤだ。お宝の鑑定費用だけでかなりの額を請求されるなんて話は何度も見たことがある。



「妾の知人じゃから安心せい。安心して行ってこい!」



 まるで俺とエルちゃんだけで行けとでも言っている様に聞こえた。思わず、エルちゃんと顔を見合わせた。エルちゃんも同様の疑問を持ったようだ。



「行ってこい?サヨちゃんは行かないのかよ?」


「まあ、妾は妾で用事があるのじゃ。それにファル公の奴にも挨拶ぐらいはしてくるつもりじゃ。」


「そうか。まあいいか。初心者講習にベテランが着いてくるってのもおかしいしな。」



 俺はその用事とやらが何なのか気になった。もしかしたら、一人でうまい物を食い歩くという線も考えられるが、そうではないような気がする。



「じゃあ、さっそく入りましょう。」



 エルちゃんもサヨちゃんのことが少し気になっているようだが、あえて気にしないフリをしているようだ。ここはエルちゃんに合わせよう。



「じゃあの。健闘を祈る!」

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