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秘密の女子会♪

「フルコースを頼む。それから、ゴッツン・ゴーも出してくれい。」



 私たちは高級店にやってきていた。サヨさんのお気に入りのお店があるということで。こんなお店、両親にも連れてきてもらったことない。一体何が出てくるんだろう?……それと、ゴッツン・ゴーって何だろう?



「たまにはこういうのも良かろう。特にそなたはまともな生活など、しばらく無縁じゃったろう?」


「え、ええ。」



 体内のデーモン・コアの力が強くなってからは人間らしい生活を送ってなかった。殺処分、実験の対象等、まともな扱いを受けてなかった。食事も……当然まともな物は与えられなかった。



「でも、勇者様が気の毒です。おいしい物を食べられないなんて。」


「いいんじゃ、彼奴は。男はガツ丼で十分じゃ。それに、彼奴はこの店にはあわん。ドレスコード的にもな。」



 ドレスコード?店に入る直前に魔法で衣装チェンジしたのは、そのためだったんだ。でも、勇者様も同じようにすれば良かったのでは……。



「彼奴は服装を変えただけではどうにもならんのじゃ。どうにも彼奴は芋臭くてのう。妾の力でも彼奴の庶民臭さはごまかせんのじゃ。」


「エェ……!?」



 酷いよ、サヨさん。いくらなんでもあんまりじゃ。確かに勇者様は親しみやすい感じがするけど、臭くはないと思います!



「まあ、予算的に足りぬ、という理由もあるがのう。妾はどうしても妥協はできんのじゃ。ここの料理は絶品じゃからの。」



 この人、ホントに食べるの大好きなんだ。旅の途中でも、勇者様の料理に点数を付けて批評してたし。点数が高い日もあれば、低い日もあった。全部おいしかったと思うけどなあ。



「今は彼奴のことは忘れろ。今のこの場の雰囲気を楽しむがよい。」



 勇者様、ごめんなさい。私、サヨさんとの女子会を楽しみます!……あ!早速、お料理が来ました!



「お待たせしました。前菜とゴッツン・ゴーでございます。」



 エェ……!?これがゴ、ゴッツン・ゴー?衝撃です!全然、想像が付きませんでした……。



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