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【総合ページ】勇者参上!!~東方一の武芸の名門から破門された俺は西方で勇者になって究極奥義無双する!~  作者: Bonzaebon
はぐれ梁山泊極端派Ⅱ【 第4章 沈黙の魔王と白い巨塔】  第2幕 K'(ケー・ダッシュ)
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第417話 聖騎士になりたかったら聖剣探してきなさいよ。


「おわぁ~!? なんか鎧の皆さんがどこかで見たゴリラに変化していくぅ~!?」



 若ったら、なんとも情けない声を出しちゃってまあ……。親が見たら泣くよ? ていうかどんな親から生まれてきたのか見てみたいね? 知ってるけど。まあそれはともかくとして、なんかおかしな事態になっちゃってるな?


 妖術? 奇術? なんなのかは知らんけど、魔王さんってのは中々スゴいもんだね? 人を変化させて別人に変えちゃうんだもの。こんなん見てたら、ワクワクしてきちゃったよ。次はどんな”さぷらいず”が待ってるのか、ってね。



「ヨウ! ヘタレ眼鏡!! また会ったなぁ?」


「チクショー、お前ら、どんだけオレをおちょくるつもりなんだ! 悪夢からやっと這い出せたっていうのに、また苦しめるつもりかぁ~! どんだけぇ~!!」


「へっへ! お前みたいなチーズ・ガツ丼ばっか食ってそうな奴は、さんざん苛め抜いた方が男前になるからやってやってんだよ? 筋トレ、スパーリング、ジョギング、フルのフルコースで鍛え直してやんよ!」


「イヤだぁ~! あんな地味な鍛練方法なんてド貧乏な平民がやるようなもんだ! 金持ちで名家出身なオレはやる必然性なんてないんだよぉ!!」


「やれば、きっとおモテになりますよ?」


「え? マジで? いやいや、そんな汗くさい方法で良くなっても女の子皆逃げてくわ!」



 やれやれ、ちょっと”モテ”なんてキーワードを聞いたら条件反射的な感じでついつい聞き入ってしまう。非モテ男の悲しい習性よ。これって確か”バビロフの犬”とかいう現象じゃなかったっけ? なんか西洋の学術論文でそういうのがあったような気がする……。



「そんなこと言わずに? 継続すればきっと筋肉バキバキの童○になりますよ?」


「バキバキの……って結局、○貞なのは変わりないじゃないか! ○貞から”バキ童”にクラスチェンジするだけじゃないか!」



 これだから童○は……。いくら見た目を磨こうが童○、いくら内面を綺麗にしようが童○は○貞。オンナと付き合った事がなければ何も進展しないんすよ。筋肉バキバキでもちょっと綺麗な女の子に近寄られただけで股間をバキバキにしてるようじゃ意味ないんですよ、と。そんなだと、どんなブスでも逃げていきますよ。特に若みたいなのはね。



「ええ~っ、お客さん、間違ってますよ! 性格にはジョブチェンジですよ?」


「ちょっと単語が違うだけじゃないか! クラス(wiz)ジョブ(FF)ってほぼ同じ意味じゃないか、コンチクショー!!」



 クラスチェンジねぇ……? そもそも、クラスチェンジしたって同じランクにすげ変わっただけじゃダメなんですよ? 男なら上級職目指さなきゃあねぇ。でも若の場合、一生無理だね。童○卒業っていうクラスチェンジアイテムがないと無理の無理無理。


 ニンジャになるにはパラメータバキバキにするか、盗賊の○刀がないとね? でもまあ、若の場合、バキバキにしている間か○刀探してる間に天寿を全うすると思うけどね。男は黙って、ネズミの尻尾(バハ〇ートの捜し物)でも探してきなさいよ。



「え? じゃあ、転職(DQ)でもいいんですよ? 要は肩書きが変わるだけなんで、ハイ!」


転職(DQ)なんて更にダメじゃないか! レベル1に戻っちゃうでしょうが!!」


「え? お客さんなら問題ないっすよ? どうせレベル1なんですから。」


「れ、レベル1ちゃうわ!」


「恋愛スキルレベルが、って話ですよ、お客さん?」


「チクショー! どうせ恋愛経験ないもんね! ドチクショ~!!!」



 ああ、そうだね! 年齢的なレベルは上げることが出来ても、肝心のスキルレベルが上がってないんじゃあ、どうしようもないね。ありとあらゆるスキルが不足してるからダメ。


 気配りとか出来てないとガサツだって思われて女の子の機嫌損ねちゃうだろうね。万が一クラスチェンジできても、MPが半分になってました、ってんじゃ話にならんのよ? やっぱ盗賊の○刀か聖剣(エクス○リパー)使うべきやね。



「一体、あの方がた、何の話をしてますの?」


「青春っていいにゃあ。ジェイにもああいう時期があったのニャ……。」



 おやおや、ギャラリーも賑わってるじゃない? この二人は紳士淑女だから高みの見物みたいなもんでしょ。特に猫の人って既婚者だったよね。そらそんなリアクションになるわな。大人の余裕ってやつだろう。



「う、うふふ……。でもよく考えたら、オレって最近スキルレベルアップしたんよね!」


「は? 寝言言ってんの? 妄想癖が発露したか? いや統合失調症かな?」


「お前らは知らないだろうが、オレはついに初”でえと”したもんね!」



 は? なに言ってんの、アイツ。とうとう童○極めすぎて妄想を現実だと勘違いし始めやがったか? いかん、ヤバイぞ。このままでは梁山泊の恥さらしになりかねない! 梁山泊のイメージ駄々下がりだよ、コレ! ダメだアイツ! 早くなんとかしないと!



「オレにはヘイゼルちゃんっていう天使がついてるもんね! 憎いあの男に復讐を果たす約束までしたもん! 今のオレには敵などいないのだぁ! うわはははは!!!!」


「やべえ、コイツ! 頭がいかれちまいやがった!」



 な? ヘイゼル? マジで? なんかヤンデレ気味なお嬢様とデートしたと? あの失敬隊(※正しくは処刑隊です)のゴツいオッサンの部下とかいう娘だったよな? まあ、あんな高嶺の花みたいな娘が若についてきたっていうなら、嘘ではないのかな? あの手の娘は攻略が困難だからな。でも、嘘だと思いたいな。マジで。

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